深津絵里&浅野忠信が初の夫婦役!「岸辺の旅」を黒沢清監督で映画化
深津絵里と浅野忠信が、黒沢清監督が湯本香樹実の同名小説を映画化する『岸辺の旅』で夫婦役を務めることが明らかになった。本作は、撮影前でありながら、黒沢監督の知名度と脚本のクオリティーの高さを見込まれてフランスでの配給が決定。来年のカンヌ国際映画祭に向けても大きな期待を集めている作品だ。
『岸辺の旅』は、失踪から3年、突然家に戻ってきた夫・優介(浅野)が戸惑う妻・瑞希(深津)を誘い、失われた時間を生き直すように旅に出るさまを追ったラブストーリー。夫が失踪してから自宅に戻ってくるまでに世話になった人々を訪ねることで、優介への深い愛を再確認する瑞希の姿と、優介が突然姿を現した理由、そして彼が瑞希に伝えたかったこととは一体何なのかを描く。
深津は「初めての黒沢組、浅野さんとの共演、ただただ楽しみです。監督の思い描く、独特な世界にどーんと飛び込みたいと思います」と意欲満々。「自分でも驚くほど似た者同士な浅野さんとの夫婦役。このステキなめぐり合わせを大切にしてわたしたちなりの夫婦になれたらと思います」と浅野との共演に思いをはせている。
一方の浅野は「深津さんだけにしかない強烈な存在感を放っている、深津さんとの共演。普通の夫婦役とは違う距離感を保ちながら、深津さんに頼っていければ良いと思っています」と深津に絶対の信頼を寄せている様子。映画としては『アカルイミライ』以来12年ぶりとなる黒沢監督とのタッグ作に「変わらない演出と今までとは違う、今の監督だけにある思いを感じていきたいです」と期待を込めた。
黒沢監督は「何があっても揺らがない超人、深津絵里さん、揺らぎ続ける天才、浅野忠信さん、日本を代表するふたりの俳優とご一緒できてこの上ない幸せです」と深津と浅野を主演に迎えられた喜びを表現。『悪人』で第34回モントリオール世界映画祭最優秀女優賞を受賞した深津と、主演映画『モンゴル』が第80回アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた浅野。国際的な評価を得ている2人が初の夫婦役でどのように“究極の夫婦愛”を体現するのか注目したい。(編集部・市川遥)
映画『岸辺の旅』は2015年全国公開