エヴァ・グリーンは偉大な悪役!女優魂を『スリーハンドレッド』続編監督が絶賛!
人気グラフィックノベルを映画化した『300 <スリーハンドレッド>』の続編『300 <スリーハンドレッド> ~帝国の進撃~』を監督したノーム・ムーロと脚本のカート・ジョンスタッドが、ザック・スナイダーに託された続編と、悪役アルテミシアを演じたエヴァ・グリーンの魅力を語った。
エヴァの勇姿!映画『300 <スリーハンドレッド> ~帝国の進撃~』フォトギャラリー
100万の軍勢を誇るペルシャ帝国に立ち向かったスパルタ王、レオニダス(ジェラルド・バトラー)と300人の精鋭の熱き戦いを描いた前作『300』。本作では、彼らの遺志を継ぐアテナイの将軍テミストクレス(サリヴァン・ステイプルトン)と、ペルシャ帝国の海軍指揮官アルテミシアによる、大海原での決戦が描かれる。
レオニダスという絶対的な存在を失った穴を補ってなお余りあるのが、陰の主役といっても過言ではない悪役アルテミシアの存在。エヴァは、『007/カジノ・ロワイヤル』で見せた美しさはそのままに、まさに残虐非道、切り落とした敵の首にキスまでしてみせる、強烈な悪役を見事に演じきった。
その熱演をムーロ監督も「偉大なボンド、ジェームズ・ボンドは、偉大な悪役がいなければ存在しないんだよ。僕はあの役を彼女のように、あるいは、彼女以上に演じることができる役者を想像できない。なにしろ彼女は、外面的にも、内面的にも……心理的にも、あのキャラクターを本当に体現していたからね」と大絶賛。劇中ではヌードを惜しげもなくさらし、激しいラブシーンにも挑戦する女優魂を見せているが「実際の彼女はとても恥ずかしがり屋で、私生活では引きこもりがちなんだよ。これが、スクリーン上に現れている複雑さの一部なんだと思う」と分析した。
そんな本作と、肉体美を誇る男たちの世界を描いた前作との違いをカートは、「『300』を技術的にだけでなく、ストーリー的にも大きく飛躍させたような感じなんだ」と解説。その成功にはザックの協力が欠かせなかったようで、「何よりも幸運だったのは、この仕事をかなり自由にやらせてもらうことができたところだ」とムーロ監督。「ザックは映画製作のプロセスやニーズを理解している。だから、僕が望むだけ自由を与えてくれたと同時に、そばにいてくれた。どうやって、全てをこなしていたのかわからないけど、彼にはできるんだよ」と感謝を述べた。(編集部・入倉功一)
映画『300 <スリーハンドレッド> ~帝国の進撃~』は6月20日より全国公開