『チェイサー』に続く衝撃作!幼女誘拐事件の悪夢描く『悪魔は誰だ』が9月公開
『殺人の追憶』(2003)、『チェイサー』(2008)に続く衝撃作として韓国映画史にその名を刻んだ映画『悪魔は誰だ』が、9月13日より日本公開されることがわかった。本作は時効を迎えた幼女誘拐事件をテーマに、遺族と犯人が長年胸に秘めてきたものを観る者に訴えかける骨太なサスペンスだ。
主人公は、15年前の誘拐事件で幼い娘を失い、犯人逮捕を願いながら情報を集め続けてきた母ハギョン。事件が公訴時効を迎えるにあたり訪ねてきた担当刑事チョンホには、やりきれない怒りをぶつけてしまう。一方、犯人をあと一歩のところで逃したチョンホは責任を感じ、刑事を辞める決断をするが、時を同じくして新たな誘拐事件が発生。その犯行の手口は15年前のものと全く同じだった……。
ハギョンを演じたのは、「韓国歌謡界の女王」として君臨しながら女優としても活躍するオム・ジョンファ。娘を失った母の苦しみを体現する熱演で、韓国のアカデミー賞といわれる大鐘賞で主演女優賞を受賞した。また、刑事チョンホには、『殺人の追憶』の刑事役で知られるキム・サンギョンがふんしている。メガホンを取ったのは新人のチョン・グンソプ監督。同じく時効を迎えた未解決事件を扱った『殺人の追憶』とは違い、完全なフィクションだからこそ可能になったラストに注目したい。(編集部・市川遥)
映画『悪魔は誰だ』は9月13日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開