ケイト・ウィンスレット、人生初の悪役は「女性版ヒトラーのよう」
映画『ダイバージェント』で初の悪役に挑戦したケイト・ウィンスレットが悪女ぶりを発揮した場面写真が公開され、同役についてケイトが「女性版ヒトラーのよう」と明かした。
たった一度の性格診断テストにより五つの共同体(ファクション)に振り分けられる近未来を舞台に、どの共同体にも該当しない“異端者(ダイバージェント)”であることが発覚した少女トリス(シェイリーン・ウッドリー)を主人公とする本作。ケイトは劇中で、共同体の一つ「エリュダイト(博学)」に属し、ほかの共同体より政権を奪おうと画策するリーダー、ジェニーンを演じている。
ケイトはベネチア国際映画祭銀獅子賞を受賞した『乙女の祈り』(1994年)で映画デビュー。その後ヒロインを務めた映画『タイタニック』(1997年)は世界中で大ヒットを記録し、『愛を読むひと』(2008年)では第81回アカデミー賞主演女優賞に輝いた。これまで数々の名作に出演してきた彼女だが、意外にも悪役を演じるのはこれが初。
ケイトは、自身が演じたジェニーンについて、「博学が共同体を支配し、ひいては世界を征服することが彼女のゴール。目的のためには手段を選ばない役よ。女性版ヒトラーのような感じで、共同体のシステムの純潔を保とうとするため、全員が正しい選択をすることを求めるわけ」と表現。今回披露された場面写真でも、そんな彼女の性格を表しているような冷酷な表情がしっかりと映し出されている。
しかし、これまで演じたことのない役に挑戦することはやはり大変だったようで、「でもわたし自身、そういう要素があるわけじゃないし、しかもこれまで悪役を演じたことがないから、そういう人の頭の中に入って、ほとんどナチスのような人間になるのは難しかったわ」とも振り返っていた。(編集部・井本早紀)
映画『ダイバージェント』は7月11日よりTOHOシネマズ有楽座ほか全国公開