川口春奈と足立梨花が語る胸キュンなキスシーンの舞台裏
累計発行部数600万部を超える大人気コミックを映画化した『好きっていいなよ。』で主演を務めた川口春奈と、その恋のライバルを演じた足立梨花が、少女漫画の世界を演じる楽しさを語った。
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彼氏はおろか友達もいない心を閉ざした女子高生めい(川口春奈)は、ある日突然、学校一のモテ男子・大和(福士蒼汰)からキスされるが、それからというもの、彼女を取り巻く世界は少しずつきらめきだしていく……。そんな突然のキスから始まる夢のようなラブストーリーである本作について川口は、「原作のイメージそのままに、映画もキラキラした青春の世界で、女の子の憧れのシチュエーションがぎゅっと詰まっています」と瞳を輝かせる。
特に「キュン!」とさせられるのは、キスシーン。「この作品、すごくたくさんのキスシーンがあるんですよ!」と、めいのライバル・愛子役の足立梨花も本作を語る上で欠かせないポイントであることをアピール。そんなドキドキのキスシーンについて川口は、「ト書きに『キスする』と書いてあるけれど、めいの気持ち的にはそうじゃない気がする時が何回かあって、日向朝子監督と福士さんとそのたびに相談しました。でも、あるシーンでは結局2回キスすることになったりもしたんですよ(笑)」と、その舞台裏を告白。
奥手のめいをリードする大和役の福士の姿は、まさに少女漫画の王子様そのもの。しかし川口は、「好きな人が他の女の子としゃべっているだけで嫉妬してしまうとか、相手にちゃんと向き合おうって思ったものの、『ああ、やっぱり、無理~!』と尻込みしてしまうようなところは、すごくリアルだなと思います」と、現実に照らし合わせても共感できる作品であると語る。その思いは足立も同様で、「愛子が大和に気持ちを伝えるシーンでは、監督に『心に来るよね』と言われて、すごくうれしかったです」と、女性の心情を表現できたことに手応えを見せる。
誰に対しても消極的なめい、好きな人には一直線の愛子、性格の違う二人のどちらを応援するかは観る人次第だが、恋以外の感情の機微も繊細にすくい取った本作。「恋だけでなく、友情も描かれているところが良いですね」と言う川口、「コンプレックスをどう克服するかも、共感できるところだと思います」と言う足立は、共に作品の出来に自信をうかがわせた。(取材・文:木俣冬)
映画『好きっていいなよ。』は7月12日より全国公開