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芦田愛菜が子供たちの手本!行定監督が『円卓』での演出法を明かす

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約1時間にわたってティーチインを行なった行定勲監督
約1時間にわたってティーチインを行なった行定勲監督

 芦田愛菜の単独初主演映画『円卓 こっこ、ひと夏のイマジン』でメガホンを取った行定勲監督が11日、TOHOシネマズシャンテで、約1時間にわたってティーチインを行なった。映画評論家の相田冬二氏も同席し、進行役を務めた。

映画『円卓 こっこ、ひと夏のイマジン』フォトギャラリー

 大阪の団地で大家族と暮らす“こっこ”(芦田)は、普通が大嫌いで、絵に書いたような幸せも不満の種。そんな偏屈な小学3年生の少女のひと夏の成長を描いた本作について相田氏が「こっこと彼女の親友ぽっさん(伊藤秀優)のラストの演技が見事だった」と感想を述べると、行定監督は本作を演出するにあたっての工夫と苦労を明かし始めた。

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 「この話でご法度だと思ったのは、子どもたちの前で何か事件が起こったとして、それを大人の論理で説明しちゃいけないということでした。主役は子どもなのだから、子どもが事件を見て、衝動でポーンと言う言葉、感情のままをシナリオにしないといけない。それを大人が言葉で説明してしまったら、押しつけになっちゃうんです」と行定監督が語ると、相田氏も「簡単に答えを示すのでなく、丁寧に描きつつ、観る側が答えを考えられるように作られていますね。そこがこの映画の勇気」と賛辞を送る。

 さらに「それと同時に、子どもたちにも役について考えてもらったんです」と続けた行定監督。「愛菜ちゃんが(中心に)いるので、ほかの子たちにも『愛菜ちゃんみたいに考えてきて』って言った。愛菜ちゃんはもう頭の中に『ああしよう、こうしよう』が満載ですから。そうして、子どもたちが大人の敷いたレールの上でなく、自分で考えて演じたものを撮ろうと。この映画では子どもたちは、普通の大人の俳優みたいに、自分なりの役を演じた主役なんです。学級会のシーンなんて、完全にフリートークで、最後はしゃべる予定のない子まで話し始めていますからね」と驚きの裏話まで明かし、会場は終始、熱気に包まれていた。(取材:岸田智)

映画『円卓 こっこ、ひと夏のイマジン』は公開中

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