『アナ雪』余裕超え!タイ歴代興収1位の“ゴースト”映画が日本公開
タイで映画『アナと雪の女王』の約10倍の観客を動員し、さらに『アバター』『タイタニック』も超え、タイ歴代興行収入1位というメガヒットを記録した映画『愛しのゴースト』が10月18日より日本公開されることがわかった。
本作はタイでは誰でも知っている有名な怪談「メ・ナーク プラカノーン」を映画化したもの。戦場から仲間と共に奇跡的に帰還したマークが、妻・ナークとの再会に喜んでいたところ、ナークはすでに死んでおり、彼女はゴーストであるという村人たちのうわさを耳にしてしまう。ナークへの強い愛情ゆえに聞く耳を持たないマークだったが、仲間内では、「実は、本当に死んでいるのは、戦地に赴いた自分たちではないか」という疑いが浮上。次第に、誰がゴーストで、誰が人間なのかもわからなくなっていく……とホラー要素たっぷりの映画のように思われるが、同作で描かれる夫婦の究極の愛に涙する人がタイで続出。
幾度となく映画化されてきたはずの同怪談だが、今作では「ホラー映画なのに笑える! そしてラストは大号泣!」「究極の恋愛映画」といった口コミが一気に拡散。タイでは、どんな作品でも1週目に観客が集中し、2週目以降動員が増えていくということはほとんどないが、この映画はその常識を覆し、異例のロングランを達成した。
その結果、興行収入はタイ国内で1,816万1,322ドル(約18億1,613万2,200円・1ドル100円計算・数字はBox Office Mojo調べ)にも上った。これはタイの通常映画鑑賞料金である3ドル(約300円)で計算すると、およそ600万人が鑑賞し、国民の11人に1人がこの映画を鑑賞したということになる。日本では劇場公開と共に、デジタルセル配信も同時に行われる予定。(編集部・井本早紀)
映画『愛しのゴースト』は10月18日よりヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート六本木ほか全国公開