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『思い出のマーニー』高月彩良&有村架純、お互いの声への評価は?

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杏奈役の高月彩良&マーニー役の有村架純 - 「思い出のマーニー×種田陽平展」のセットにて
杏奈役の高月彩良&マーニー役の有村架純 - 「思い出のマーニー×種田陽平展」のセットにて - 写真:奥山智明

 スタジオジブリの新作『思い出のマーニー』で、300人ものオーディションから選ばれ、初めての声優に挑んだ高月彩良有村架純が、役へのアプローチからWヒロインを演じたお互いの声についてまで大いに語り合った。

映画『思い出のマーニー』Wヒロインフォトギャラリー

 オーディションには並々ならぬ意欲で臨んだという二人。「一生に一度のチャンスだと思って、マネージャーさんに『絶対に受かります』と宣言しました」と高月が言えば、有村も「実はジブリ作品のオーディションは2回目。自分の全てを出し切った感覚があります」と当時の思いを告白。それだけに決定の知らせを聞いたときは、夢のような気分だったという。

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 心を閉ざし、都会から海辺の村へ療養にやって来る12歳の杏奈を演じた高月は「物語を通して成長するキャラクターなので、前半と後半ではだいぶ声を変化させていった」と演技の苦労を語る。一方、杏奈が出会う謎めいたマーニー役の有村は「突然、テンションが変わる難しい役どころ。小悪魔的な部分もあるけど、あくまでナチュラルに」と自分らしい表現を意識したと振り返った。

 完成作を観た二人は心から満足し、「感情移入しすぎてボロボロ泣いてしまった」という有村に対し、高月は「作品の中の音や匂い、風を肌で感じた」と物語と映像、それぞれの面から『思い出のマーニー』の世界に入り込んだよう。さらにお互いの声に対しても「有村さんは誰もが憧れる声の持ち主」(高月)、「高月さんはピュアさと透明感がある」(有村)と改めて称賛の言葉を交わしていた。

 この日の取材は、劇中の美術を再現した「思い出のマーニー×種田陽平展」のセットで行われ、マーニーの部屋に入った高月は「すごくリアル! ここに住みたい!」と大興奮。有村も「作品からそのまま現実世界に出てきたみたい。(劇中の重要シーンで登場する)サイロの中に入って、はしゃいじゃったよね」と高月と笑い合う。二人の笑顔は、大役を終えた安心感と、『思い出のマーニー』が多くの観客の心をつかむ期待感で満ちあふれていた。(取材・文:斉藤博昭)

映画『思い出のマーニー』は公開中
「思い出のマーニー×種田陽平展」は7月27日から9月15日まで江戸東京博物館で開催

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