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アンディ・サーキスが語る新作『猿の惑星』の役づくりの過程

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アンディ・サーキス
アンディ・サーキス

 映画『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズのアンディ・サーキスが、話題作『猿の惑星:新世紀(ライジング)』について語った。

映画『猿の惑星:新世紀(ライジング)』場面写真

 本作は、1968年公開の映画『猿の惑星』の前日譚シリーズの第2弾。猿のシーザー(アンディ・サーキス)がリーダーとして仲間を率いて人類に反乱を起こしてから10年がたち、森の奥地で新たな文明を築き上げたが、わずかに生き残った人類が資源を求めて猿たちの居場所を脅かしたことで、一触即発の事態となる。特に人間の中でも穏健派のマルコム(ジェイソン・クラーク)とシーザーとのやり取りに注目だ。映画『クローバーフィールド/HAKAISHA』のマット・リーヴスがメガホンを取った。

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 前作とは、世界観が多少異なることについて「マット・リーヴスが今作で監督として参加し、前作『猿の惑星:創世記(ジェネシス)』よりもっと先の未来を描くことができたが、1968年の『猿の惑星』の前日譚であることと、前作でシーザーの感情的な旅を描いたことで、どのような過程で1968年の『猿の惑星』につなげていくかが問題となった。そこで、マット監督は前作から10年後を描き、わずかに生き残った人類と森の奥地でユートピアを築いた猿たちの設定にしたんだ」と納得のいくストーリー構成に惹(ひ)かれたようだ。

 シーザーを含め、今作では猿同士が会話するシーンもある。「撮影3週間前に“猿のキャンプ”を行った(笑)。猿役のパフォーマンスコーチで、今作ではロケットという猿役のテリー・ノタリーが、猿を演じる僕らキャストやスタントたちに、ゴリラ、チンパンジーなどがどのように振る舞うか教えてくれて、それから猿同士でいかに会話をするかを考え始めたんだ。最初はサインランゲージなどを試し、次に猿同士の会話、それから人間の言葉を話すシーザーの会話へと進めていった」と役づくりの過程を明かした。

 モーション・キャプチャー作品と普通の映画の役柄の違いについては「実はその二つを区別してはいない。特に感情や身体の作り上げ方や、心理的な苦痛などのアプローチも同じだからだ。もし実写映画である人物を演じるならば、その人物をリサーチする。それはモーション・キャプチャー作品でも同じで、自分が演じるうえでさまざまな想像を膨らませることは変わらず、あくまで撮影カメラが違うだけだ」と語った。

 映画は、臨場感あふれる猿の表情が圧巻で、さらに人間と猿との共通点からストーリーが展開していく構成が秀逸だ。(取材・文・細木信宏/Nobuhiro Hosoki)

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