林家たい平、喉頭がんを公表した木久扇は「宝物」
落語家の林家たい平が22日、企画・初主演を務めた映画『もういちど』の大ヒット祈願イベントを上野・下谷神社で行った。キャストの福崎那由他、大野百花も浴衣姿で登場し、メガホンを取った板屋宏幸監督も同席した。
スイカ割りでもヒット祈願!『もういちど』イベント写真ギャラリー
下谷神社は、本格的な寄席が発祥した地といわれる落語家にとってはゆかりの深い場所。たい平は「映画館で落語を観てもらう『映画館落語』という企画に携わって今回が3作目になります。今回は板屋監督との出会いで、今までとは全く違う江戸の人情物語と落語のネタがミックスした、どこにもないものになりました」と出来栄えに胸を張った。
また、人気テレビ番組「笑点」にレギュラー出演中のたい平は、同メンバーの林家木久扇が初期の喉頭がんであることを公表し、放射線治療を受けるために休養することに触れ「先日の『笑点』の収録のとき、師匠(木久扇)がいらっしゃって直接うかがいました。治療をすればしっかり治るとおっしゃっていたので、僕たちは笑点の木久扇師匠の座布団をしっかり守ることがつとめだとお話しました。お体はお元気そうで、安心したんです。『笑点』にとっても落語界にとっても、宝物のような人、かけがえのない人ですから」とコメントした。
映画『もういちど』は江戸時代末期の深川を舞台に、落語の夢に破れて長屋に流れ着いた男(林家たい平)が、人々の人情によって前を向く姿を描いた物語。落語の要素もふんだんに盛り込まれている。(取材・岸田智)
映画『もういちど』は8月23日よりイオンシネマにて全国公開