遺体を洗う極貧から大富豪へ、アメリカの名物妻がジェットコースター人生を振り返る
サンダンス映画祭をはじめ、数々の映画祭で賞を獲得したドキュメンタリー映画『クィーン・オブ・ベルサイユ 大富豪の華麗なる転落』で一躍有名人となった大富豪デヴィッド・シーゲルの妻ジャッキーが、山あり谷ありの人生を振り返った。
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シーゲル一家は、総工費100億円のアメリカ最大の大邸宅を建設しようとしたものの、リーマンショックの影響によって一気に転落することとなった。夫の暴力が原因で離婚していた元ミセス・フロリダのジャッキーは2000年にデヴィッドと再婚。今では7人の子供を授かり、養子に迎えためいを合わせた8人の母親だ。
「山あり谷あり」という自分の人生を、「モデルの仕事でかなり稼いでいたの。その後貧乏に戻ってカクテルウエイトレスや老人ホームで遺体を洗う仕事をしたこともあったわ。時給3ドル35セントでね!」と振り返るジャッキー。本作が数々の映画祭で賞を獲得したのは、1,800億円もの総資産を持っていた夫が1,200億円の借金を抱えるまでになっても、笑顔でボトックス手術に向かうほど能天気なジャッキーが観客を魅了したから、といっても過言ではない。ジャッキーは、家を失った親友に送金するような、優しい一面を持ち合わせており、コンピュータ工学を専攻した大学を優秀な成績で卒業している才女でもあるのだ。
「うちの旦那は30も年上だけどバイアグラ知らずよ」と豪快に笑い、「富めるときも貧しいときも夫婦は一緒なんだから大丈夫!」と明るく話す彼女のキャラクターは人気を呼び、NBCユニバーサルのリアリティーショーの制作プロダクションと映画の続編にあたるテレビショー制作の契約が成立。さらにデヴィッドは建設途中のベルサイユ宮殿を売るのをやめ、近い将来、完成させると宣言している。鼻につくほどの金持ちなのに、思わず誰もが応援したくなる、シーゲル一家の今後から目が離せない!(編集部・森田真帆)
映画『クィーン・オブ・ベルサイユ 大富豪の華麗なる転落』は8月16日より新宿武蔵野館ほかにて公開