『シャイニング』の前日譚を描いた映画、『わたしを離さないで』監督がメガホン?
スタンリー・キューブリックの名作『シャイニング』の前日譚を描いた映画『ザ・オーバールック・ホテル(原題) / The Overlook Hotel』で、『わたしを離さないで』のマーク・ロマネクが監督交渉に入っていることがVarietyや複数のメディアによって明らかになった。
本作は、テレビシリーズ「ウォーキング・デッド」で名をはせたグレン・マザラがオリジナル脚本として執筆した作品で、製作は映画『ホワイトハウス・ダウン』のレータ・カログリディスとブラッドリー・J・フィッシャー、映画『ゾディアック』のジェームズ・ヴァンダービルトらが、ワーナー・ブラザースのもとで担当する。
そしてこのたび、監督候補として映画『わたしを離さないで』や『ストーカー』のマーク・ロマネクが交渉に入った。以前には映画『ゼロ・グラビティ』のアルフォンソ・キュアロンが監督候補として交渉していたが、スケジュールの都合でかなわなかった。
オリジナルの映画作品は、ホラー小説の巨匠スティーヴン・キングが1977年に執筆し、スタンリー・キューブリックによって映画化された。主演のジャック・ニコルソンが、山奥のホテルの管理人となった作家志望ジャック・トランスを熱演して話題となった。
そしてこの前日譚となる『ザ・オーバールック・ホテル(原題)』では、泥棒男爵のボブ・T・ワトソンが強盗で稼いだ金を利用して、アメリカで最も壮大なコロラド州のロッキー山脈にリゾートホテルを建設し、そこに家族を住まわせるが、さまざまな出来事が巻き起こるという設定になっている。
マーク・ロマネクは毎作時間を掛けて監督することでも知られ、過去には一度引き受けた作品を降板したこともあるため、彼の今後の動向が気になるところだ。(細木信宏/Nobuhiro Hosoki)