ヴィン・ディーゼル、ポール・ウォーカーさんの死の悲しみを『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』が癒やした
映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のワールドプレミアが、現地時間7月21日にロサンゼルスのドルビー・シアター(旧名コダック・シアター)で行われた。この日プレミアに参加したヴィン・ディーゼルは、同作が昨年交通事故で亡くなった『ワイルド・スピード』シリーズで相棒役だったポール・ウォーカーさんの死の悲しみを癒やしてくれたことを語った。
本作は、神秘の宝“オーブ”をめぐる宇宙存亡を懸けた戦いに巻き込まれた宇宙一運の悪いトレジャーハンター、ピーター・クイル(クリス・プラット)と宇宙最凶の仲間達の冒険を描くアクションアドベンチャー。プレミアには、主人公を演じたクリスのほか、宇宙最強の暗殺者ガモーラ役のゾーイ・サルダナ、破壊王ドラックス・ザ・デストロイヤー役のデイヴ・バウティスタ、キュートなルックスとは裏腹に、自分の体より大きなライフルをぶっ放すアライグマ、ロケットの声を務めたブラッドリー・クーパーらが登壇した。
ヴィンが演じたのは、心優しき樹木型ヒューマノイドのグルートの声。「グルートのキャラクターは自然というものを代表していて、命を祝福しているんだ。この映画は彼(ポールさん)が亡くなって初めての映画で、グルートを演じることでとても心が癒やされたんだよ」と今作がヴィンにとって、ポールさん死後初めての映画であったことを明かすとともに、ポールさんの死から立ち直るきっかけになったことを告白。さらに「誰かを失ったり、死というものに向き合っている人なら、誰もが生きているものは何でもなんと素晴らしいんだろうと思うものだ。それがたとえ、誰もが見落としてしまう『木』であってもね」と生の素晴らしさについても付け加えている。
主演のクリスは、ヒーロー映画に出演した喜びを「小さいころから、ヒーローとしてアライグマや木のキャラクターと一緒に戦うことは夢だったんです(笑)。でももしそんな夢が実現するとわかっていたら、頭がおかしくなっていたかもね!」と表現。また『アバター』『スター・トレック』シリーズなど数々のSF映画に出演してきたゾーイが、SF映画女優として有名であることについて「なぜ皆がそう言うのか、その理由はわかりません。もちろんSF映画にはいくつか出演しましたけど、それだけのことですよ」とクールにコメントする一幕も見られた。(編集部・井本早紀)
映画『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』は9月13日より全国公開