特撮史上初!黒谷友香、男役のヒーローに!
唐沢寿明主演の映画『イン・ザ・ヒーロー』で、女優の黒谷友香が男性ヒーローにふんしていることが明らかになった。女性が男性ヒーローを演じるのは日本の特撮史上初めてのこと。
映画や特撮作品などで、ヒーローや怪獣のスーツ、着ぐるみを着用して演技をするスーツアクターに焦点を当てた本作は、唐沢演じるこの道25年のスーツアクター・本城渉が、辛酸をなめながらも“顔出し”で映画に出演するために命懸けのアクションに挑む姿を描いたエンターテイメント作品。黒谷のほか、福士蒼汰、寺島進、加藤雅也、日向丈、和久井映見らが脇を固める。
黒谷が演じるのは関西弁を駆使して新人をビシバシ鍛える姉御キャラで、男性ヒーロー・ドラゴンブルーのスーツアクターとして活躍する大芝美咲。黒谷は役づくりのために実際にヒーローショーに出向いたり、ヒーローの動画を観たりして動きを研究したとのこと。さらに今回公開された写真では、黒谷の勇ましいヒーロー姿に加えて、ピンク役の海野吾郎にふんする寺島のスカート姿が確認できる。
黒谷は「女性が男性のヒーローに入るのが、わたしが初めてとは知りませんでした。逆は(ピンクスーツに男性が入ることは)映画の中でも、寺島さんがピンク役を演じているので、男女が逆のその設定はあまり気になりませんでした」と今回の役柄について語ると、「スーツを着てマスクをつけると強くなった気がしました(笑)。みんなのブルー、みんなのヒーローだ! という感覚になりました」とヒーロースーツを着用した感想を述べた。
さらに「唐沢さんからはアクションについて、こうすると良いなどのアドバイスをいただき、とても参考になりました」と共演した唐沢とのエピソードを明かした。
また、海野のように男性が女ヒーローを演じることは業界ではよくあることで、実際にスーツアクター出身で女役の経験がある寺島は「劇中でもそういうシーンがあるんだけど、俺も自分でブラジャーを買いに行ったことあるよ。水色のね。撮影で使ったら自分で洗濯して、また引き出しにしまうワケじゃない。俺、何やってるんだ!? と思ったなぁ。でもそのときは一生懸命だったからね」と当時を振り返った。
唐沢も「寺島さんがピンクスーツの中に入っているから笑えるんじゃなくて、リアルにそうだからね」とスーツアクターの知られざる一面を語っている。(編集部・吉田唯、小松芙未)
映画『イン・ザ・ヒーロー』は9月6日より全国公開