キム・ギドク脚本!南北統一を願って製作された『レッド・ファミリー』の公開が決定
『嘆きのピエタ』で第69回ベネチア国際映画祭金獅子賞を受賞したキム・ギドクが、韓国と北朝鮮の統一を願い脚本を執筆した映画『レッド・ファミリー』が、10月4日より日本劇場公開されることがわかった。同作は第26回東京国際映画祭にて観客賞を受賞している。
本作では、北朝鮮のスパイとして韓国に潜り込み、誰もがうらやむような理想の家族を築いていた4人が、失態を犯し絶体絶命の危機に陥るさまが描かれる。
今回公開されたポスタービジュアルには、青と赤に真っ二つに区切られた背景に佇む4人の姿が。それぞれ笑顔を浮かべ幸せそうな家族に見える彼らだが、キャッチコピーの「隣の芝生は、赤い。」という文面や影として描かれている軍服姿が指し示すように、実は社会主義の赤い“アカ”家族であったことが表現されている。
ギドクは脚本のほか、エグゼクティブプロデューサーや編集も担当。監督は、ギドクの秘蔵っ子であるイ・ジュヒョンが務めている。北朝鮮のスパイとして韓国で理想の家族を演じる4人にはキム・ユミ、チョン・ウ、ソン・ビョンホ、パク・ソヨンがふんする。(編集部・井本早紀)
映画『レッド・ファミリー』は10月4日より新宿武蔵野館ほかにて全国順次公開