岡田将生、初舞台!蜷川演出の舞台で生瀬とただならぬ関係に
岡田将生が、蜷川幸雄演出の舞台「皆既食 -Total Eclips-」で舞台に初挑戦することがわかった。岡田は同舞台で主演を務め、19世紀フランスを代表する天才詩人、アルチュール・ランボーにふんする。
ランボーは、20代前半に詩作を放棄し短い生涯を閉じたものの、20世紀の詩人たちや、ピカソ、ゴダールなど後世の芸術家に多大なる影響を与えたとされている人物。本舞台では、若く才気あふれるランボーと、その才能をいち早く見いだしたヴェルレーヌとの運命的な出会いから、2年間にわたる放浪と闘争の日々、その果てにくる別離と破滅、そして孤独な最期までが描かれる。自由奔放なランボーに心揺さぶられながらも、美しい若妻への執着や、厳格な義父母の干渉も断ち切れないヴェルレーヌ役には生瀬勝久が決定。その妻でランボーと奇妙な三角関係を結ぶことになる女性マチルダは、中越典子が演じる。
以前よりクリストファー・ハンプトンによる同戯曲の上演機会をうかがっていたという蜷川。これまで上演まで至らなかった理由について「主演の俳優がなかなか見つからなかったんです」と明かし、今回主演の岡田との巡り合いがついに上演に踏み込むきっかけになったという。「『繊細な演技がちゃんとできて、うまいなあ』と思っていた岡田将生君と一緒に仕事をしようということになり、ランボーを提案したら、「やってみたい」と言ってくれた。じゃあ、勝負掛けるか! (笑)ということになったわけです」。
岡田は初舞台に対して「俳優の先輩方から舞台の面白さをたくさん聞いていたので、いつか挑戦したいと思っていました。25歳になるこのタイミングで、ランボーという演じがいのある役に出会えることをとても幸せに感じています」と意気込んでいる。演出の蜷川とは「怖い方、というイメージを持っていましたが(笑)、お会いしたら、包み込むような優しい目をされていて、『自由にやって!』とおっしゃっていただきました」と早くも信頼関係を築けているようだ。
一方、蜷川とは4度目のタッグとなる生瀬は「岡田君の初舞台というところに、おそらくほとんどの方の期待が向かうと思うんですけど、まあ、僕も黙っちゃいないよということです(笑)。蜷川さんとがっつりお芝居をつくる機会を与えていただいたので、集中して稽古して、度肝を抜くような舞台にしたいと思っていますので、期待していてください」とコメントを寄せている。(編集部・井本早紀)
Bunkamura25周年記念シアターコクーン第7弾公演「皆既食 -Total Eclips-」は11月7日~29日にBunkamura シアターコクーンにて上演 他、大阪公演も予定