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村上淳の実話が劇中に…UAとの息子が初めて聞く両親の話に驚き

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実の親子!村上虹郎&村上淳
実の親子!村上虹郎&村上淳

 河瀬直美監督の最新作『2つ目の窓』公開を記念したトークイベントが7月31日、都内で行われ、本作で俳優デビューし初主演の大役を果たした村上虹郎と、その実父で劇中でも父親を演じた俳優・村上淳との親子対談が実現した。

UA似?村上虹郎&村上淳、親子ショット!フォトギャラリー

 「映画の話になると、真面目になっちゃうんですが」と前置きしつつ、父・淳は「河瀬監督が『フィクションとドキュメントの間をどこまでいけるか、追い掛ける』と言っていたのを知っていたんです。だから虹くん演じる界人が、離婚して東京に住む父親・篤(村上淳)を訪ねるシーンでは、何かあるなと思っていた」と振り返る。

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 すると、虹郎が「僕らがリアルな父子だから、監督は普通に見えてしまうのを嫌ったんだと思うんです。だから『お母さんとなぜ別れたか聞きなさい』と演技中に監督は僕にメモを渡してきた」というエピソードを披露。

 「台本にはないセリフで僕はキッカケだけ任され、それに応えた父のセリフこそ完全なアドリブ。あれはやっぱりすごかった」と称賛し、「劇中の篤の話でありながら、完全に父(淳)の自伝を語っているし、僕の母(歌手のUA)との運命的な出会いなど初めて聞く話で『へえー』って思った」と驚いていた。

 これを受け、父・淳は「それが河瀬監督なんです。演技をすればするほど、否定される。あのシーンがあんなに使われるとは思わなかった」と素直な気持ちを明かす。そして虹郎は、タイトルの『2つ目の窓』に引っ掛けて「16歳までいつも中途半端だったけど、17歳になり父母や監督と相談して、映画をやりたいと思って開いたのが、自分にとっての『2つ目の窓』だった」と俳優としての決意を力強く語っていた。

 本作は、神と人間が共存するといわれる奄美の島を舞台に、16歳の少年と少女が、淡い恋や自然の中で営まれる生と死を経験するヒューマンドラマ。今年の第67回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された話題作だ。(取材・岸田智)

映画『2つ目の窓』は公開中

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