賛否両論の『渇き。』トロント国際映画祭で世界デビュー!
映画『告白』の中島哲也監督最新作『渇き。』が、カナダで9月4日から14日まで開催される第39回トロント国際映画祭のVanguard(ヴァンガード)部門に出品されることが決まった。『渇き。』が海外で上映されるのは初めて。
6月27日に公開されるやいなや各地で賛否両論を巻き起こし、中島監督が声明を発表するなど異例の展開を見せている同作。技術や文化をはじめ、セクシャリティーや映画自体の可能性を広げた作品がセレクションされるVanguard部門で上映されることになった。
同部門にはこれまで、園子温監督の『冷たい熱帯魚』や青山真治監督の『サッド ヴァケイション』が選出されている。中島監督は2010年に『告白』が出品されており、今回4年ぶりに同地で新作を披露することとなった。
トロント国際映画祭は、アカデミー賞の前哨戦として注目されている北米最大の映画祭。海外でどのように受け止められるのか、注目される。
『渇き。』は、第3回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞した深町秋生の小説「果てしなき渇き」を中島監督が実写化したサスペンス。ヒロインに抜てきされた新人・小松菜奈の存在感や、日本の至宝・役所広司がロクデナシの父親を演じていることも話題に。妻夫木聡、二階堂ふみ、橋本愛、國村隼、オダギリジョー、中谷美紀ら豪華キャストの競演も見どころとなっている。(編集部・小松芙未)
映画『渇き。』は全国公開中