『アメリ』監督最新作、10歳の少年が大人顔負けの一人旅!
『アメリ』のジャン=ピエール・ジュネ監督が自身初となる3Dに挑戦した最新作『天才スピヴェット』の予告編が公開され、わずか10歳の少年が大人顔負けのアクションをこなし、たった一人でアメリカ横断の旅をするさまが生き生きと映し出されていることがわかった。
本作の主人公はDISCOVER誌に論文が掲載されるような10歳の天才少年スピヴェット。予告編では、身も心も100年前のカウボーイの父と昆虫博士の母、アイドルを夢見る姉などスピヴェットの風変わりな家族たちの紹介の後、父親に最も愛されていたスピヴェットの双子の弟の死という悲劇が描かれる。
ふさぎ込んでしまう家族たちを見て、「僕がいなくなればよかった」と思うスピヴェット。そんな彼の元に権威ある科学賞受賞の知らせが届き、その授賞式に参加するため、スピヴェットは家からたった一人で飛び出すことを決意する。
アメリカ大陸を横断するため、列車や車などさまざまな乗り物を乗り継いでいくスピヴェットは、4メートル以上はあると思われる高さから飛び降りるといった危険を顧みないアクションに挑戦。一方の残された家族たちが、彼の行方を捜して奔走するさまも涙を誘う。また飛び出す絵本のような挿絵や、スピヴェットが生み出す不思議な発明品など監督独自の世界観を極めたプロダクションデザインなども垣間見ることができる映像に仕上がっている。
スピヴェットを演じたのは、本作で映画デビューを果たしたカイル・キャトレット。彼の母親には、『英国王のスピーチ』などのヘレナ・ボナム=カーターがふんしている。(編集部・井本早紀)
映画『天才スピヴェット』は11月よりシネスイッチ銀座、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開(3D/2D)