染谷将太は無表情?黒川芽以のツッコミに「満面の笑み」と即否定!
映画『ドライブイン蒲生』の初日舞台あいさつが2日、都内にて行われ、主演の染谷将太と黒川芽以をはじめ、小林ユウキチ、猫田直、子役の平澤宏々路、たむらまさき監督が登壇した。口々に「楽しかった」と振り返る撮影現場を表しているかのように、染谷が6歳の平澤を抱き上げたり、フォトセッションでは「すごく無表情、笑っているの見たことない」(黒川)、「笑っているよ、満面の笑みだよ」(染谷)と言い合うなど、和気あいあいとした雰囲気の中進められた。
本作は、芥川賞作家・伊藤たかみの小説を基に、寂れたドライブインを営むろくでなしの父親(永瀬正敏)のせいで「バカの家の子供」とさげすまれて育った姉弟(黒川、染谷)の葛藤を描く人間ドラマ。カメラマンとして名をはせるも、メガホンを取るのは初という75歳のたむら監督が、映画界で大人気の若手俳優、染谷と黒川を主演に迎え、新境地に挑んだ意欲作だ。
父と姉の葛藤の板挟みとなる弟トシを演じた染谷は、以前からたむら監督のうわさを聞いており、一緒に仕事をしたいと思っていたそうで、カメラの向こうに監督がいてくれることが励みになったと振り返り「愛しい現場でした」と喜びをかみしめた。
元ヤンキーで、夫の暴力に耐えられず実家に出戻る姉サキを演じた黒川も「映画に対する情熱を持った人たちばかりなので、現場が楽しかった」とにっこり。撮影期間が短かったせいもあってか「夢の中にいるようだった」と回想する。また、これまで経験した撮影方法と違い、1回しかテストをやらなかったことに触れ「臨場感があって毎日ドキドキしていました」と明かした。
初の舞台あいさつとあって緊張の面持ちのたむら監督は、黒川の告白に思わず「すいません……」と謝るも、実力派俳優たちとのタッグによって生み出した本作に確かな手応えを感じている様子。「楽しんでいただけたのであれば、うれしいです」と上映後の観客にメッセージを送った。(取材・文:鶴見菜美子)
映画『ドライブイン蒲生』は公開中