スタローン、ステイサムに親心?「僕のような人間が彼に必要」
執筆した脚本の主人公は、ほぼ自分で演じてきたシルヴェスター・スタローンが、ジェイソン・ステイサムに主演を譲ったことで話題を呼んでいる映画『バトルフロント』。その裏側にはスタローンの知られざるステイサムへの思いがあったことを、スタローン自身がインタビュー映像内で明かしている。
映画『バトルフロント』シルヴェスター・スタローン動画インタビュー映像
本作は、元麻薬潜入捜査官(ステイサム)が娘とわが家を守るため、彼らを狙う麻薬組織にたった一人で立ち向かうさまを描くハード・クライム・アクション。製作当初は、スタローンが主演も務める予定だったが、「肉体的に僕は年を取り過ぎていた」と同役を若い俳優に譲る気持ちが湧いてきたという。
そして『エクスペンダブルズ』の新作を撮影中、ステイサムとやりたいことについて会話していたスタローンは、彼に「この脚本を読んでみたら?」と提案。ステイサムはこの脚本をとても気に入り、スタローンに5度にわたる熱烈なアプローチを行ったという。それを見たスタローンは「彼は真剣だと思った」と主演を彼に譲ることを決めたと話す。
スタローンはステイサムを大変気に入っている様子で、「彼は自分で思っているよりもっと才能があるんだ」とべた褒め。さらに「僕のように親しい人間から見て彼がこういう作品も出来るってことを知っている人間が必要だ」と親心のような気持ちを抱いていることも告白している。
また、アクション映画の俳優は「強く寡黙なタイプを演じるように求められ感情は出さない」と説明し、「彼はそれを崩さなければならない」とステイサムの今後のためにもタイプが異なる今回のような役が必要であったと力説。さらに「監督が僕やプロデューサーと共に彼の自信を磨き克服させたんだ」と監督たちと一緒になってステイサムのために動いていたエピソードも語っている。(編集部・井本早紀)
映画『バトルフロント』は8月9日より新宿バルト9ほか全国公開