ロビン・ウィリアムズさん追悼ツイートに自殺防止グループが懸念
自殺と報じられている米俳優ロビン・ウィリアムズさんに向けられた追悼メッセージに対して、自殺防止団体が懸念を示しているという。Washington Postが報じた。
話題にのぼっているのは、アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーが、公式ツイッターで投稿したメッセージ。現地時間12日に、アニメーション映画『アラジン』(1992)でロビンさんが声を担当したランプの魔人ジーニーにちなみ、同作の画像と共に「ジーニー、キミは自由だよ」とつぶやいた。
この感動的なメッセージは、SNS上で多くの人々から支持され、32万を超えるリツイートを記録。これについて、自殺防止を呼び掛ける非営利団体「American Foundation for Suicide Prevention」の最高医務責任者であるクリスティーン・ムーティエ氏は、このメッセージが世間に与える影響について、懸念を明かした。
同氏は「もしこれが一線を越えているわけではないとしても、とても、とても危ういものです」と指摘。マスメディアなどの自殺報道に影響されて自殺が増える現象に言及し、自殺が決して人生における選択の一つになってはならないと語ったという。同団体は、オフィシャルサイト上でロビンさんへ追悼の意を表明。「自殺は防止できます。そしてわたしたちには、この悲劇を防ぐため、それぞれにできることがあるのです」とつづっている。(編集部・入倉功一)