細川ふみえ“雲隠れ”を謝罪 7年ぶりに公の場
タレントの細川ふみえが20日、都内で行われた映画『マルティニークからの祈り』公開記念トークショーに出席し、およそ7年前に雲隠れするように芸能活動を休止したことを謝罪した。
細川は2007年、不動産会社を経営する男性とサイパンで挙式するが、その男性が妻帯者であったことが判明してバッシングを受け、その後芸能活動を休止していた。イベント開始前には書面で「マスコミの皆さまにはデビューの頃よりお世話になりながら、詳細もお伝えせず、雲隠れするように芸能活動の休止に至り、誠に申し訳ない事をいたしました」と謝罪の言葉を寄せていた。
細川は「2007年のことですが、大変ご心配ご迷惑をお掛けしたことをこの場を借りておわびしたいということもあり、本日こちらに参りました」と報道陣の前で頭を下げた。詳細を説明せず、芸能活動を休止するに至った理由については「子供がおなかにおりましたので、妊娠中はなるべくドキドキハラハラしたり、そういったことを経験しない方がいいといわれておりますので、致し方なかったというのもありますが、そのままタイミングを逃したまま今日まで来ました」と説明。謝罪の気持ちを直接伝えたいという思いから、今回のトークショーのオファーを受けることにしたという。
現在、細川は絵本の読み聞かせを中心に芸能活動を再開している。そんな彼女の背中を押したのは子供の存在だった。「子供が『そばにいるから、ママ頑張って』と言ってくれて。本番前の1週間も、緊張していたわたしに、直接何も言わずに、ただホワイトボードにびっちり『ママ頑張って』と書いてくれた。これはわたしの宝物です」と笑顔を見せた。
異国の地で身に覚えのない麻薬密輸容疑で拘留された平凡な主婦が、家族の元へ帰るため、765日間にわたる絶望と戦いの日々を過ごしたという実話を基にした本作。「映画を観て、これほど涙したことはありません。わたしも母なので、子供と2年間も離れ離れになるなんて想像したくない。(この母親は)よく耐えたと思います」と感想を述べた細川。本作に感情移入したことと、緊張もあってか、この日のイベント中は終始、その瞳をうるませ続けていた。(取材・文:壬生智裕)
映画『マルティニークからの祈り』は8月29日よりTOHOシネマズシャンテほかにて全国順次公開