橋本愛、『リトル・フォレスト』撮影後は好き嫌いが減った
五十嵐大介の人気漫画を森淳一監督が映画化した『リトル・フォレスト 夏・秋』で主演を務めた橋本愛が、1年を通して撮影された本作の裏側を語った。
カモを絞める橋本愛!映画『リトル・フォレスト 夏・秋』予告編
本作は東北の山間で自給自足の生活をしながら、生きるエネルギーを蓄えていく女性を描いた作品。映画にドラマに引っ張りだこの彼女だが、多忙な日々を縫って現場である岩手県で撮影を行った。岩手県との往復は意外にも大変ではなかったといい、「わたし自然が大好きだから、ちっともつらくなかったです。地方ロケに行きたかったからうれしかったです」とニッコリ。
作中には、ヒナから育てたカモを絞めるシーンもあるが「意外に淡々とできました」と話す。映画『貞子3D』や『アナザー Another』などホラー映画に出演した経験もある橋本だが、「実は血とか内臓とか本当に苦手」と告白。だが実際に撮影が始まると抵抗なくできたと語り、女優魂を見せ付けた。
畑で育てた野菜で、一からご飯を作るヒロイン、いち子のように、橋本自身も自然の恵みを食べることで、エネルギーを充電できたよう。「ご飯がおいしかったのはもちろんですが、自分の手で料理することで今までにない満足感を得ることができました」と話し、「これまでは食べられなかった野菜も、撮影後は食べられるようになりました」と笑顔を浮かべる。
美しい東北の四季を映し取るため、夏・秋・冬・春の4部構成となっており、季節通りに夏・秋が公開される本作。これまで個性的な役柄が多かった橋本だが、本人も「17歳のときそのままの自然なわたしの姿」と語るように、スクリーンに映る彼女はとにかく自然体。これまで見たことのなかったありのままの橋本の表情が、美しい東北の自然の中できらめく作品となっている。(編集部・森田真帆)
映画『リトル・フォレスト 夏・秋』は8月30日より全国公開