早世した天才ジェフ・バックリィの奇跡の歌声を再現!「ゴシップガール」の俳優が挑む
“奇跡の歌声”とうたわれながらも、30歳でこの世を去ったミュージシャン、ジェフ・バックリィの無名時代を描いた映画『グッバイ・アンド・ハロー ~父からの贈りもの~』の予告編が公開され、ジェフ役を務めたペン・バッジリーの歌声が披露された。
ジェフは「ローリング・ストーン誌の選ぶ歴史上最も偉大な100 人のシンガー」において第39位に選ばれた、1990年代のロック界に大きな影響を及ぼしたシンガー・ソングライターの一人。本作では幼いころに自分を捨てたミュージシャンの父ティム・バックリィのトリビュートコンサートへの出演オファーを受けたジェフが、ティムのバンドメンバーやコンサートスタッフとの出会いを通して、愛憎の対象だった父を乗り越えようとするさまが描かれる。監督は『ニューヨーク最後の日々』のダニエル・アルグラント。
アルグラント監督は、同作の重要なシーンの一つであるトリビュートコンサートの部分について、「バッジリーの意向もあり、実際のライブイベントとして開催し、リアルタイムで撮影しました。その結果、突如として全てに勢いと真実味が生まれました」と撮影のためだけにイベントを組んだことを告白。また「もちろん完璧な再現は不可能だし、決して全てが“真実”ではないですが、わたしたちが信じているものに敬意を払うべく、最大限を尽くした作品です」とも語っている。
俳優活動の傍らでロックバンドMotherの一員として音楽活動も行っているペンは、ジェフを演じることに「ジェフは、昔から大好きなミュージシャンだったので、彼を演じることができ、音楽に深く関わる機会が得られてとてもうれしかったです」とコメント。さらに映画について「ジェフの人物像や音楽に関する単なる伝記映画ではなく、むしろジェフのエッセンスと彼が何者かになるきっかけを描いています」とも強調していた。(編集部・井本早紀)
映画『グッバイ・アンド・ハロー ~父からの贈りもの~』は10月18日より全国公開