『L.A.コンフィデンシャル』の原作者、『ローラ殺人事件』のリメイク作品で脚本家に!
映画『ブラック・ダリア』『L.A.コンフィデンシャル』などの原作者として知られるジェームズ・エルロイが、オットー・プレミンジャー監督の映画『ローラ殺人事件』のリメイク作品で、脚本を担当することになった。The Hollywood Reporterが報じている。
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本作は、作家ヴェラ・キャスパリーの同名原作をFox 2000 ピクチャーズがリメイクする作品で、製作総指揮はスチュアート・ティルが務めることになっている。オリジナル作品は、映画『怒りの葡萄』『イヴの総て』などを手掛けた映画界を代表する大物プロデューサー、ダリル・F・ザナックが支配していた20世紀フォックスのもとで製作されたが、製作当初は映画『血と砂』のルーベン・マムーリアンが監督を務め、オットー・プレミンジャーが脚本を担当する予定だった。ところが、マムーリアン監督が撮影したデイリー(撮影初期の映像)の出来が悪く降板させられ、プレミンジャー監督が代役としてメガホンを取ったいわく付きの作品でもあった。
そのストーリーは、新人の美人コピーライター、ローラ・ハントが何者かに散弾銃で撃たれ殺されたことで、捜査担当刑事マクファーソンがその事件の真相をコピーライター業界の人物やローラと親しい人物に会って、ひも解いていくというもの。アカデミー賞5部門にノミネートされ、撮影賞を受賞している。
これまでジェームズ・エルロイは、キアヌ・リーヴス主演の映画『フェイク シティ ある男のルール』などで脚本を担当したこともある。彼の脚本でどのようなフィルムノワール作品に仕上がるか楽しみだ。 (細木信宏/Nobuhiro Hosoki)