三谷幸喜脚本!「おやじの背中」最終回は市村正親降板のため小林隆主演
喜劇の名手・三谷幸喜がTBSで放送中の日曜劇場「おやじの背中」(日曜よる9時)の最終回で脚本を担当し、当初キャスティングされていた市村正親の代役として三谷作品の常連俳優である小林隆が主演を務めることが明らかになった。
本作は「10人の脚本家と10組の名優で描く10の物語」と銘打っている1話完結のシリーズドラマで、三谷は最終回「北別府さん、どうぞ」の脚本を担当する。物語は小林ふんするがんの治療で病院に通う売れない役者が、幼い息子と出くわし、思わず自分を医者だと偽ったために周囲を巻き込んだ「ニセ医者劇場」が開幕する……という内容。
TBSのドラマを初めて手掛ける三谷は「実は10年以上前から温めていたアイデアで、このシリーズの中で最も時間をかけて書かれた台本です」と明かすと、「僕は喜劇作家なので今回もコメディーですが、なにしろあの日曜劇場ですから、笑えるだけでなく、最後は胸に迫るお話にしてみました。1時間の中に笑いと涙がブレンドされた、『おやじの背中』最終回にふさわしい作品になったと自負しています」と自信をのぞかせた。
市村が病気療養のために降板せざるを得なくなり、代わりを務めることになった小林は「三谷さんとは27年前に出会い、作品にはテレビドラマに限らず舞台、映画とたくさん出させていただいていますが、今回はいまだかつて経験したことがないほどの非常なるプレッシャーと非常なる緊張を感じております」と緊張した様子を見せ、「三谷さんが本当に笑えて泣ける素晴らしい作品を書いてくださったので、重圧を力に変えて命を懸けて取り組みます」と意気込みを語った。(編集部・吉田唯)
日曜劇場「おやじの背中」最終回は9月14日夜9時よりTBS系にて放送