『リング』中田秀夫監督がベネチアに登場!永瀬正敏、高橋和也ら出演のオムニバス
第71回ベネチア国際映画祭
映画『リング』などの中田秀夫監督が日本編のメガホンを取ったオムニバス映画『ワーズ・ウィズ・ゴッズ(原題) / Words With Gods』が現地時間30日、第71回ベネチア国際映画祭で特別上映され、公式会見に中田監督が登壇した。
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本作は映画『バベル』の脚本家ギジェルモ・アリアガがプロデュースを務めた、9か国の神や宗教にまつわる短編を一つにまとめた映画。宗教をめぐる戦争が起きている現代で本作を製作した意義についてアリアガは「世界の人たちが、それぞれの宗教や、みんなが信じるものについて知り合うべきではないかと考えてこの映画の製作を決めました」と話した。
会見で中田監督は、本作のオファーを受けたときのことを振り返り「最初はサスペンスか、僧侶が登場する、ダークなホラーを作ってほしいと言われたんですが、津波のドキュメンタリーを作っていたときに、禅の道を説く僧侶と家族を失った漁師に出会いました。彼らから学んだことを映画にするのはどうかとプロデューサーに相談したことが始まりです」と流ちょうな英語でコメントした。
中田監督がメガホンを取った『四苦八苦』は、東日本大震災の津波で幼い子供と妻、父と母、家もなくしてしまった漁師が、幼なじみの僧侶との会話を通して、生きる意味を見いだしていく姿を描いた作品。漁師役を永瀬正敏、僧侶役を高橋和也、漁師の妻役を渡辺真紀子が務めている。(編集部・森田真帆)
第71回ベネチア国際映画祭は現地時間9月6日まで開催