唐沢寿明、30年のブランク経て、驚異のアクション!福士蒼汰も圧倒
特撮ヒーローのスーツの中身を演じる「スーツアクター」を題材にした映画『イン・ザ・ヒーロー』で、主人公のスーツアクターを演じた唐沢寿明とアイドル俳優役の福士蒼汰が、それぞれの実体験ともリンクする役柄や作品の魅力を語った。
唐沢寿明と福士蒼汰が体を張ったアクションに挑む!映画『イン・ザ・ヒーロー』フォトギャラリー
唐沢が演じるスーツアクターの本城渉は、ブルース・リーに憧れてアクション俳優を志したその道25年の大ベテラン。10代の頃から実際にスーツアクターを務めていた経験を持つ唐沢は「自分の経験がそのまま描かれているような映画だから、不思議な感覚でした。あの頃、スーツアクターをやっていたからこそ今の自分があるんだということを、あらためて思い直しましたね」と本作を振り返る。
一方、変身前の特撮ヒーロー役に扮(ふん)する人気アイドル俳優の一ノ瀬リョウを演じた福士蒼汰も、デビュー間もない頃に「仮面ライダーフォーゼ」で1年間、主役を務めた経験がある。福士は「リョウが特撮の現場で経験するものが、自分の実体験とリンクしていてイメージしやすかったし、のめり込んで台本を読んでいました」と語った。
劇中では2人とも、本格的なアクションシーンに自ら挑んでいる。特にかつて経験があるとはいえ、30年のブランクを経て再びスーツアクターとしてのアクションを数々こなした唐沢の動きは驚異的に映る。「昔と同じような感覚でやるとけがしちゃうんで、そこは気を付けましたけど、楽しかったですよ。アクションシーンって、やっぱり男の子はやりたくなるものなんだよね」と唐沢がにこやかに言うと、福士も大きくうなずいた。
福士は「自分でもスーツアクターの動きに挑戦してみて、スタントの方たちが普段いかに大変なことを完璧にこなしているのかが実感でき、いい勉強になりました」と満足そう。「50歳を過ぎてまたこんな仕事が巡ってきたことが、僕らしくて面白いかなと思った。次は70歳あたりで、もう一度やらされるかもしれないね」と唐沢は笑顔で締めくくった。『イン・ザ・ヒーロー』で描かれる特撮現場には、映画人たちの「夢」と「誇り」が詰まっている。(取材・文:進藤良彦)
映画『イン・ザ・ヒーロー』は9月6日より全国公開