綾野剛『そこのみにて光輝く』アカデミー賞ノミネート候補に!
綾野剛が主演を務め、先日カナダで開催された第38回モントリオール世界映画祭では最優秀監督賞を受賞した映画『そこのみにて光輝く』が、第87回アカデミー賞外国語映画賞部門に出品されることが明らかになった。本部門を受賞するためには、世界各国の作品の中から選定される5作品にノミネートされる必要があり、今回の出品はその前段階にあたるもの。日本の出品作品は滝田洋二郎監督の『おくりびと』(2008)が受賞した第81回以来、惜しくもノミネートを逃しているため、本作が久しぶりのノミネートとなるかどうかに期待がかかる。
候補作27点の中から見事選出されたことに対して綾野は「大変光栄です。この作品を、日本映画を、届けられるチャンスをいただいて感謝しています」と感謝の気持ちを伝えた。
呉美保監督は「わたしたちの映画が、また世界の人たちに観てもらえるチャンス。ありがたいですね。これまでの奇跡に感謝しながら、また奇跡がおきてほしいな、なんて、ぜいたくなことを考えてしまいます」と受賞を期待する様子を見せた。
第87回アカデミー賞のノミネーションは現地時間2015年1月15日に発表され、授賞式は2月22日午後7時(アメリカ東部標準時)に開催される。
本作は何度も芥川賞候補に挙げられながらも賞に恵まれず、41歳で自ら命を絶った不遇の作家・佐藤泰志の同名小説を基に、綾野演じるある理由から仕事を失った男が池脇千鶴ふんするバラックに住む女と出会い、家族のために必死に生きる彼女を愛し続ける姿を描いたラブストーリー。(編集部・吉田唯)
映画『そこのみにて光輝く』はテアトル新宿にてアンコール上映中、11月14日ブルーレイ&DVD発売