葵つかさ、濡れ場シーンは「ちょっとやり過ぎちゃったかな」
Jホラー界の鬼才・白石晃士がオール韓国ロケで撮り上げた日韓合作の最新作『ある優しき殺人者の記録』の初日舞台あいさつが6日、都内・新宿バルト9で行われ、血まみれの日本人妻役を務めた葵つかさ、凶暴な夫役の米村亮太朗、そして白石監督が登壇した。AV界のカリスマ女優でもある葵は、激しい濡れ場のシーンを振り返り、「ちょっとやり過ぎちゃったかな?」と、反省しきりだった。
本作は、映画『ノロイ』や、オリジナルビデオ「戦慄怪奇ファイル コワすぎ!」シリーズなどで知られる白石監督が放つサスペンススリラー。障害者施設を脱走し18人を殺害した犯人(ヨン・ジェウク)と女性ジャーナリスト(キム・コッビ)との攻防に、日本人夫婦(葵と米村)が巻き込まれていくさまを壮絶に描く。
今回、お家芸でもあるPOV(主観映像)方式を長編映画に採用した白石監督は、「86分間、全編ぶっ通しで、しかもワンカットでやり切るというのは、自主映画をのぞけば初めて。これがうまくいったら、とんでもない作品になる」と、心躍らせると共に、「ただ、編集がきかないので、失敗できない怖さもあった」と振り返った。
一方、白石監督から、「いつもは『清純』な役だから大変だったよね?」といじられた葵は、「あ、はい、そうですね。いつもと真逆の役だったので難しかったです」と笑いながら言葉を返すと、そこからは葵節の独壇場。「襲われると興奮する人妻役なんですが、わたしの中にもそういう部分があるのかな?」と話を振ると、会場から、「あるある」と葵のファンが大いに共感。
一番大変だったシーンを聞かれると、「血だらけになって、耳を噛みちぎるシーンですかね。普段、やったことがないのでうまくできなかった」と答え、今度は「誰もないよ!」とツッコミが入る。そしてトドメは濡れ場のシーン。「ちょっとやり過ぎだったかな? はりきっちゃって大きな声を出し過ぎたかも」と、カリスマならではの視点で大いに反省していた。(取材:坂田正樹)
映画『ある優しき殺人者の記録』は公開中、全国順次公開