市川由衣、裸で寄り添うシーンが池松壮亮との初顔合わせ!
女優の市川由衣が13日、テアトル新宿で行われた映画『海を感じる時』初日舞台あいさつに共演の池松壮亮、安藤尋監督と共に出席。満員の観客を前に感無量の表情を見せた。
人気作家・中沢けいが1978年に発表した処女作を実写化した本作。一人の少女から大人の女性に変貌を遂げる恵美子を体現するべく、市川がヌードも辞さない体当たりの演技を披露したことが話題を集め、この日は立ち見も出る超満員に。そんな会場に大胆に背中を露出させた白いドレスで登場した市川。その瞳は心なしか涙でうるんでいるように見え、女優生命を懸けて挑んだ本作が初日を迎えた感激を全身でかみしめているようだった。
市川は、満員の観客を前に「今日は初日にご来場いただきありがとうございます。わたし自身、覚悟を決めて挑んだ作品なので、こんなに大勢の方の前で初日を迎えられて幸せです」とあいさつ。観客からの熱い拍手を浴びていた。
さらに本作のクランクイン前にインフルエンザにかかってしまったことを明かした市川は、「撮影のときは完治していたんですけど、その前に予定されていたリハーサルとか顔合わせも出席できず。二人が裸で寄り添う冒頭のシーンが池松さんとの初顔合わせだった。池松さんに『はじめまして』と言ったその次には、もう裸になっていたので、池松さんには見せられないものはなかったというか、むき出しでぶつかっていきましたね。ただ、裸だったので、池松さんは風邪をうつされないかとヒヤヒヤしたんじゃないでしょうか」と笑ってみせた。
一方の池松は「かっこよくてすてきでした」と市川の女優根性を称賛。さらに「最初、台本を読んだときに、こんな(体当たりの演技が必要とされる)役を誰が引き受けるんだろうと思った。でも、市川さんは作品に自分をささげようという姿がすごく見えて。一緒にやれてすごく幸せでした」と付け加えた。
そして最後に、市川が「わたし自身、女優を始めて15年目。自分が大好きだと言える役に出会えて、本当にやってきてよかったと思いますし、こんなに多くのお客さんに観てもらえて本当に幸せでした。よかったら、2回、3回と足を運んでいただけたら、うれしいです」と観客に呼び掛け、晴れ晴れと笑った。(取材・文:壬生智裕)
映画『海を感じる時』は公開中