したコメ「コメディ名誉賞」受賞の西田敏行、「コメディだけに商品が米」
15日、「第7回したまちコメディ映画祭in台東」のクロージングセレモニーが浅草公会堂で開かれ、本映画祭でコメディ名誉賞を受賞した俳優の西田敏行が授賞式に出席。西田は壇上で自身の代表曲「もしもピアノが弾けたなら」を熱唱し、受賞について「コメディ映画のなかでお褒めをいただいて賞をもらうのは光栄」と笑顔を見せた。
同賞は、文化芸術の街「上野」と喜劇発祥の地「浅草」で行われるコメディ映画の祭典「したまちコメディ映画祭in台東」が贈る賞。この日は映画祭のクロージングセレモニーに先駆けて、「西田敏行 リスペクトライブ」も行われ、浅草ジンタ、赤い公園、BLACK WAX with久保田麻琴live mix、ポカスカジャン、かせきさいだぁ&ハグトーンズmixed by DMX、レキシなどが出演。
会場の大拍手を受けてトリでライブに登場した西田は「俳優を生業としてきましたが、歌でも小商いをしたことがあります。ちょっとしたまぐれ当たりですが(これで)紅白歌合戦にも出ることができました」と前置きして1981年発売の自身の代表曲「もしもピアノが弾けたなら」を熱唱。「公称60万枚。勝てなかったのは『ルビーの指輪』だけ。寺尾聰、そういえばやつも役者ですね。(1981年は)どんな音楽番組に出ても1位はいつも『ルビーの指輪』だった。この悔しさは胸にずっと残ってます」とコメント。笑いをまじえた西田節で会場を盛り上げた。
ライブ終了後、改めて授賞式のため壇上に帰ってくると、西田は賞状や賞金、商品の米を手に満面の笑み。「コメディだけに商品が米」とジョークで切り出すと、「コメディ映画のなかでお褒めをいただいて賞をもらうのは光栄」と述べ、「役者になってよかったなって思う瞬間です。皆さんに笑っていただけることで、幸せな気持ちになってもらえたらと、日々仏のような気持ちで願っております。今日は本当にありがとうございました」と客席へ向けて深々と頭を下げ、最後はいとうせいこうや安齋肇、リスペクトライブ出演者らをバックに会場一体での「もしもピアノが弾けたなら」レゲエバージョンも披露していた。(取材・文:名鹿祥史)
第7回したまちコメディ映画祭in台東は16日まで開催