『アナ雪』に圧勝のタイ史上歴代ナンバー1映画が浅草の地に上陸!
14日、浅草で開催中の「第7回したまちコメディ映画祭in台東」で特別招待作品に選ばれた映画『愛しのゴースト』の舞台あいさつおよびティーチインが行われ、バンジョン・ピサンタナクーン監督、ダイノジの大谷ノブ彦、タイ人タレントのブンシリが出席した。
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タイの歴代映画興行収入で断トツナンバー1を記録した映画『愛しのゴースト』。リピーターを含め約600万人が鑑賞した計算となるモンスター映画が、浅草の地で上映されたことにピサンタナクーン監督は「この映画祭で上映されてとても嬉しいです。日本人を笑わせるのは難しいと感じているので、緊張しています」と胸の内を明かした。
ピサンタナクーン監督は日本映画もよく観るとのことで「コメディが好きです。三谷幸喜監督の『ラヂオの時間』はとても面白かった」と感想を述べると、ダイノジ大谷から贈られたハッピに袖を通し「タイでは誰でも知っていて、すでに30回以上リメイクされた有名な幽霊伝説をモチーフにした作品ですが、誰も作ったことのないようなアプローチを実験しました」と作品をアピールしていた。
そのアプローチとは、ホラー×コメディ×ラブロマンスの融合。新感覚エンターテインメントに仕上がり、タイでは映画『アナと雪の女王』の約10倍の興行収入を記録。ピサンタナクーン監督は「ある程度成功するかなと思っていましたが、この結果は予想外でした。それはラストシーンのおかげかも。小さいお子さんから、80歳ぐらいの方まで、とても幅広い人に観ていただけました」と冷静に分析していた。
上映中は、随所で笑い声が上がるなど、メリハリの効いた演出に観客は満足そうな表情を浮かべていたが、一緒に観ていたというピサンタナクーン監督は「日本人はおとなしいですね。タイ人はもっと大きな声で笑うんですよ」と文化の違いを指摘。さらに上映後のティーチインでは、キャスティング秘話や、タイの映画事情など興味深いトークを展開していた。(磯部正和)
映画『愛しのゴースト』は10月18日よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開