大島優子が悪魔のようにささやく!宮沢りえの追い込みっぷりがコワい!
女優の宮沢りえ主演で直木賞作家・角田光代の同名ベストセラー小説を映画化する『紙の月』の予告編が公開され、大島優子が悪魔のようなささやきで宮沢を追い詰めていく様子が明らかになった。
本作は夫と二人で暮らす銀行の契約社員・梅澤梨花(宮沢)が、年下の大学生・光太(池松壮亮)と出会い、不倫関係になるうちに引き起こす巨額横領事件を描いている。脇を固めるのはAKB48卒業後初の映画出演となる大島ほか田辺誠一、近藤芳正、石橋蓮司、小林聡美ら豪華俳優陣。『桐島、部活やめるってよ』(2012)で日本アカデミー賞監督賞や作品賞などを受賞した吉田大八監督がメガホンを取った。
公開された予告編は、小林と宮沢が対峙(たいじ)するシーンからスタート。「平凡な主婦が起こした、巨額横領事件。それはたった1万円から始まった」というナレーション後に緊張感あふれる音楽が流れ、宮沢が次第に追い詰められていく姿が映し出されている。特に大島が宮沢の背後から「使わないお金なんてちょっと借りてもお客さん意外と気付かないと思うんですよね」とささやくシーンは女の怖さを感じさせ、本作の雰囲気をよく反映したスリリングな仕上がりになっている。
吉田監督は大島の役柄を「梨花のダークサイドから生まれた幻なんじゃないかっていうようなイメージ。だから大島さんには『梨花の中の“天使と悪魔”みたいな感じでやってください』って頼んだんですよ。無邪気に口にした言葉が、梨花の心にトゲみたいに刺さって、その行動を操っていく……梨花の『運命』を支配するような存在ですね」と説明。
本作については「『紙の月』というロケットを打ち上げようとした際、最初のブースターになったのはマーティン・スコセッシ監督の『グッドフェローズ』。あの映画のギャングたちも思いっきり反社会的な行為を繰り広げながら、道徳的な意味ではまったく反省しない(笑)」と意外な裏話を明らかにした。(編集部・吉田唯)
映画『紙の月』は11月15日より全国公開