女は怖い…水川あさみ・木村文乃の前で三浦貴大がぶっちゃけ
映画『太陽の坐る場所』完成披露試写会が17日に都内で行われ、主演の水川あさみ、木村文乃、森カンナ、三浦貴大、矢崎仁司監督、主題歌を担当した藤巻亮太(レミオロメン)が登壇した。劇中で女性に振り回され、結構な扱いを受けたという三浦は「男として見られていない」と自虐的に語り、笑いを誘った。
この日、キャストの中で唯一の男性出席者となった三浦は「別に文句を言っているわけじゃないですよ」と前置きした上で、「女ってうそがうめぇな」と女の怖さを口に。「普通の高校生とか会社に勤めている人でも、うそ泣きとかして怖いのに、それをプロの女性がやっているのは本当に怖い」と怯えると、同じ男として矢崎監督に同意を求めたが、矢崎監督は「女優は優しいですよ。“女に優しい”と書きますからね。逆に俳優は“人に非ず”ですから」と名言を残し、会場を沸かせた。
水川と木村は初共演。水川は昔の出来事や思い出にとらわれる役が自分とはかけ離れていて、当初は難しいと思ったと振り返る。木村も「どうして(この役が)わたしなんだろう」と思ったそうだが、矢崎監督からの熱いラブコールでやり遂げることを決心したという。また、藤巻は伸びやかな歌声で主題歌「アメンボ」を披露。舞台袖で聞いていた水川は「いろんなシーンを思い出してうるっとしました」と感慨に浸った。
本作は、直木賞作家・辻村深月の同名小説を映画化した傑作ミステリー。人間の内面を細やかに演出することに定評のある矢崎監督は「辻村文学はサスペンスといわれているが、人を(緻密に)描いているからサスペンスになる」と持論を展開。さらに「この人たちを映し取れば、一級の作品になると思った」とキャスト陣をたたえ、作品への自信をのぞかせていた。
クラスの女王として完璧な高校時代を過ごす響子(水川)と、彼女の影のようにそばで従う今日子(木村)。10年後、光と影が入れ替わるかのように立場が逆転した二人の“キョウコ”が再会したとき、誰も知らない残酷な真実が明かされる。(取材・文:鶴見菜美子)
映画『太陽の坐る場所』は10月4日より有楽町スバル座ほかにて公開(9月27日より山梨で先行公開)