『舞妓はレディ』ヒロイン、涙、涙の初日舞台あいさつ!
13日、周防正行監督の最新作『舞妓はレディ』初日舞台あいさつが都内で行われ、同作で映画主演デビューを果たした上白石萌音が「自分の大好きな映画が初日を迎えるのはこんなにも幸せなんだなあって。感無量です」と声を震わせながら涙であいさつした。この日は、共演の長谷川博己、富司純子、田畑智子、草刈民代、渡辺えり、竹中直人、高嶋政宏、岸部一徳、周防正行監督も登壇。上白石は先輩俳優たちからの心のこもったアドバイスにも大感激で、涙、涙の初日を迎えた。
舞台には新人舞妓の「お見世出し」さながらに、上白石の名前を記した「お日柄」(見習い期間を経て舞妓がデビューする日に贈られる祝い絵)が飾られており、涙が止まらない上白石を祝福。長谷川は「萌音ちゃんの涙を見て、こっちまでジーンと……」と言葉を詰まらせた。
主人公の少女・春子を演じた上白石に先輩俳優たちは、自身のデビュー当時を思い出しながら次々と心のこもった、はなむけの言葉を送る。そして周防監督から「自分に正直に、自分の言葉で話せる人になってほしい」と語り掛けられると、上白石は涙ながらに「いただいた言葉を一生忘れずに頑張ります!」と応えていた。
オーディション当時14歳、現在16歳の上白石は、800名を超える候補者の中から選ばれた。上白石の類まれな演技力に「本年度新人賞の有力候補」との声も挙がっている大注目の女優だ。最後は客席の一部にレッドカーペットが敷かれ、観客たちが女優への道を歩き出す上白石を見送るという演出も行われた。
周防監督が20年以上前から温めていたという同作は、舞妓になることを目指して、京都のお茶屋の世界に飛び込んだ春子の成長をユニークかつハートフルに歌や踊りを織り交ぜて描いた作品。(福住佐知子)
映画『舞妓はレディ』は公開中