哀川翔、Vシネマ撮影現場ではランチビールは当たり前!?
哀川翔が主演の東映Vシネマ誕生25周年記念作品『25 NIJYU-GO』がクランクアップを迎えた。壮絶な銃撃戦が繰り広げられるラストシーンは、群馬県高崎市の廃工場で撮影。主人公の悪徳刑事を演じた哀川は撮影を終え「無事に撮影が終わって良かった! 解散!」と、男気たっぷりに声を張り上げた。
東映Vシネマ誕生25周年記念作品『25 NIJYU-GO』作品情報
酷暑の中、スーツ姿で銃撃戦をし、派手な格闘シーンをこなした哀川は「すっごい暑いけど、楽しいよ。こんなにアクションをやったの久しぶりだし、やりたい放題できるからね」とニッコリ。なんと早朝4時に起きて2日連続ゴルフをしてから撮影に臨んだ日もあったそうで、若いスタッフたちもたじろぐほどのタフさだ。また、ランチタイムにはコワモテ役者たちとビールで乾杯し、「こんなのVシネマの現場じゃ普通だよな」と小沢兄弟と笑い合い、20年Vシネマの世界で暴れ回ってきた男優たちの“不良”っぷりを見せつけた。
「やっぱりVシネマに育てられたと思っているからね。この映画に出ている小沢兄弟とか、寺島(進)とか、みんなそう思っていると思うよ」と話した哀川は「もう現場はめちゃくちゃだったよね。バンバン撃ちまくって、車は爆発して。ロケットランチャーも出てきて(笑)。でも、それがVシネマだから」と撮影を振り返る。そして何度も「楽しいんだよな」と話す哀川からは撮影を心から楽しんできたことが伝わってきた。
一方、砂じん舞う灼熱(しゃくねつ)の現場で、哀川と壮絶な銃撃戦を繰り広げた敵対するマフィア役の竹中直人は「哀川くんに撃たれるのは光栄でした。しびれるくらいの感じで撃たれたので楽しみにしてほしいですね。共演できたことは、自分の歴史に残るいい経験になったと思っています!」とコメント。
撮影では、Vシネマには欠かせない小沢仁志、小沢和義兄弟のほか、波岡一喜や寺島進らが銃をぶっ放す大迫力のアクションが連日のように繰り広げられた。ナパーム弾で車が吹き飛ばされ、冷房設備が何一つない現場の温度は45度を超える日もあったが、何よりも熱かったのは、泥まみれになって演じ続けた役者たちの気合と、汗だくで撮影し続けたスタッフたちの努力。Vシネマを愛する男たちの思いは、映画に強く息づくことだろう。(編集部・森田真帆)
映画『25 NIJYU-GO』は11月1日より全国公開