仲里依紗、産後初の連ドラ主演作で木皿泉脚本に感激!
女優の仲里依紗が19日、都内で行われたテレビドラマ「昨夜のカレー、明日のパン」試写会に来場し、出産後初の連ドラ主演作となる本ドラマへの熱い思いを語った。
「2014年本屋大賞」で第2位に輝いた人気脚本家・木皿泉の同名小説をドラマ化した本作。試写終了後に来場した仲は「久々のドラマ主演ということで、プレッシャーもありましたが、ひとまわり人生を経験した今にこの脚本を読んでみると、以前とはまったく違った感じ方をしているように思いました。(画面に映るテツコが)自分じゃないような、それでも自分なんだよなという。不思議な感覚があって、すごく愛にあふれている作品だなと思いました」とあいさつ。
寡作の作家として知られる木皿が4年ぶりに手掛けた連続ドラマということで、「木皿さんのせりふの一言一言に意味があって、愛にあふれていて。木皿さんの魔法にかけられたような気持ちになった。この作品に出られて良かったなと思います」と切り出した仲は、「わたしの周りにも木皿さんのファンが多くて。その作品に出られるわたしは幸せ者だと思いますし、感謝したいです」と感激の表情を見せた。
本作は「食べることは生きること」という哲学がベースに流れる物語であることから、食事のシーンが数多く登場するのも特徴だ。仲も「劇中に出てくるごはんが本当においしくて。あまり動くシーンがないので、この作品が終わった頃にはひとまわり大きくなりそう。それが不安ですが、心もおなかも満たされるような、そういう温かい作品になっていると思います」と付け加えた。
仲は本作を通じて「食に対する考え方が変わった」という。「前は食に興味がなくて、ただ食べられれば何でもいいと思っていました。でも、何でもいいことはなくて、食に関しての興味も出てきた」という仲は、「例えば、今までは平気で焼き鳥なんかを食べていましたけど、これも鳥さんが命をくれたものなんだなと。(ドラマの収録中に)そういうことを考えている自分がいて。なんだか自分は変わったなと思いましたね」としみじみ語った。(取材・文:壬生智裕)
プレミアムドラマ「昨夜のカレー、明日のパン」は10月5日、夜10時よりNHK BSプレミアムにて放送開始