ゴスペラーズ、グループ円満の秘訣はギャラの5分割
12月にデビュー20周年を迎えるゴスペラーズが22日、都内で行われた映画『ジャージー・ボーイズ』のスペシャルイベントに出席し、グループとしてここまで円満にやってきた要因の一つに「ギャラの5分割」があると明かした。
17日にオリジナルアルバム「The Gospellers Now」をリリースしたばかりのゴスペラーズ。この日のイベントでは本作の主人公であり、自分たちがリスペクトするグループの一つでもあるというアメリカの人気ポップスグループ、ザ・フォー・シーズンズのヒストリーに共感を示しつつ、自分たちの20年間の歩みを振り返ってしみじみ。
安岡優はデビュー時を振り返り、「当時、スタッフの方に『グループっていうのは必ず解散の理由が金か女だ。でも金の問題だけは今なら何とかなるぞ』と忠告された」といい、「最初の給料が入る前の時点で給料をこの後ずっと5分割にするかしないかを決めておきなさい。5で割るようにしておけば、(ギャラの格差など)金の問題は解決するぞ」と説得されたと述懐。
安岡は「僕らはその時点で、5で割ることに決めた」といい、「おかげで黒沢(薫)さんがソロアルバムを出しても5分割です」と明かす。女性問題については「ノーコメントです」としながらも「リーダーがいつかブログで書く(明かす)かもしれません」と続けて笑いを誘った。
リーダーの村上てつやは「僕らはまだ夢の途中。でも、振り返ると笑っちゃうくらいドラマが少ない。誰かと誰かがどうにもこうにもならなくなるといったことはなかった」とこれまでのグループの円満をアピール。「きっちりコンスタントに(活動を)やるために、(メンバー間でいくつか)小さいルールを作ったりした」と人間関係を円満に保つ秘訣(ひけつ)も明かしていた。 (取材・文:名鹿祥史)
映画『ジャージー・ボーイズ』は9月27日より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほかで全国公開