新作『ポパイ』ほうれん草&パイプなし
ゲンディ・タルタコフスキー監督のアニメーション映画『ポパイ(原題) / Popeye』の映像が1分15秒だけ公開されたが、両腕に入れられたおなじみのいかりの入れ墨とパイプ、そしてほうれん草がないことが話題となっている。
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『ポパイ(原題)』は3D長編アニメーション映画として製作される予定。タルタコフスキー監督によると、今回の映像は映画の一部ではなく、こういうイメージで製作するというデモ映像だという。
映像には船の上でブルートたちから逃げるオリーブ、それを助けようとするポパイと、現れては消えるジープが映っている。そのポパイの腕に入れ墨はなく、口にはパイプもないのだ。子供向けの映画のためパイプをはぶいたのは理解できるが、パイプなしではおなじみのポッポーという音もなしということなのだろうか。
それは観てのお楽しみということになりそうだ。Huffington Postによると、まだ脚本は仕上がっていないらしいが、この映画はポパイの起源を描いたものになるとのこと。つまり、映画の最初ではまだ入れ墨をいれていないころのポパイなのだという。この時点では、まだほうれん草のパワーも知らないようだ。
タルタコフスキー監督はロシア(旧ソ連)からアメリカに移住した子供のころ、白黒のテレビアニメ「ポパイ」を観て育ったとのこと。アニメーターになったのも同番組がきっかけだったという。そんな監督に『ポパイ(原題)』の長編アニメーション映画のお声がかかった時には大興奮したようだ。当初、ソニー・ピクチャーズは『ポパイ(原題)』の公開を2014年に予定していたが、現在は2016年公開予定となっている。(澤田理沙)