『アメリ』監督の新作に、山田洋次監督がほれ込む!「俗物の大人たちを痛快に切り捨てる」
『アメリ』『エイリアン4』などのジャン=ピエール・ジュネ監督の新作『天才スピヴェット』を、『男はつらいよ』シリーズの山田洋次監督が「この世を支配する俗物の大人たちを痛快に切り捨てる」と表現。作品へのほれ込みようを明かした。
山田監督がほれ込んだ『天才スピヴェット』を映像で!【予告編】
10歳の天才科学者スピヴェットが、権威ある科学賞の授賞式でスピーチを行うためアメリカ大陸を横断するという壮大なスケールの家出を描く本作。ジュネ監督が、自身初となる3Dに挑戦した意欲作だ。また同作は第27回東京国際映画祭の特別招待作品にも選出されており、映画祭にあわせたジュネ監督と主演の子役カイル・キャトレットの来日も決定している。
山田監督は、立て続けに2回も鑑賞したという気に入りぶりを見せ、さらに「諷刺という武器を手に、この世を支配する俗物の大人たちを痛快に切り捨てる。この監督の知性と才能に拍手を」と大絶賛。直筆のコメントまでも寄せている。
またアーティストの会田誠も、「独特の温かみというか善人性みたいなものが、全編において微量ずつにじみ出ているような、不思議な雰囲気。アメリカが舞台の話だからこそ、ハリウッドの監督との微妙にして決定的な違いを味わいました」と作品を分析。そのほか「3Dの新解釈」「スピヴェットをまるで親戚と勝手に思ってしまうような持って行き方が憎いです」と評したヒャダインや栗原類、そして佐藤文隆、VERBAL、若木信吾、山崎ナオコーラなども称賛の言葉を贈っている。(編集部・井本早紀)
映画『天才スピヴェット』は、11月よりシネスイッチ銀座、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開