V6岡田准一、号泣して鼻水垂れ流す
映画『蜩ノ記(ひぐらしのき)』の涙活試写会が1日、都内で開催され、主演の役所広司、岡田准一(V6)、堀北真希、原田美枝子、小泉堯史監督が登壇した。
「最近、グッときて、泣いてしまったことは?」というトークテーマに、岡田は「僕は最近、別の作品(NHK大河ドラマ『軍師官兵衛』のクランクアップ)で、つい泣いてしまったんですが(笑)」と前置きし、「(本作の)試写会で、隣で観ていた役所さんが号泣していらして、その姿を拝見して、この映画での自分の役目が果たせた気がしてホッとしたんです」と役所の泣きっぷりを語りながら、「実は僕も、泣いているのがバレないように、鼻をすすらず、ダラダラ垂れ流しながら、泣いて観ていました」と明かした。
バラされた格好の役所は「俳優という立場だと、自分が出演した作品にはなかなか入り込めないものですが、この映画は僕(が演じた戸田秋谷)の家族の人々が美しくて。最後に原田さん(秋谷の妻役)と手をつなぐシーンがあるんですが、そこへ向かっていくんだなと思うと泣けて。この時代に男女が堂々と手をつないで、一度握ったら、もう離せないという、そんな感じがいいんです」と力を込めた。
岡田もその言葉に「お二人の演技は、僕もカメラの後ろからしっかり見させていただいて、深いなあと思った」と言うと、小泉監督も「自然に手をつなぐ二人の姿、いいシーンを見せてもらいました。それに、原田さんの最後の笑顔がステキで、これで映画になったと思ったんです」と夫婦の絆を演じ切った役所と原田を称えていた。
本作は、無実の罪から切腹を命じられた武士(役所)が、残された人生の時間を気高く生きるさまを、家族や弟子との心の交流を通して描いたヒューマンドラマ。この日のイベントでは、泣いて心のリラックスを図る「涙活」を日本から世界へ発信しようとする「全米感涙協会」から、本作が「感涙映画第1号」に認定され、認定トロフィーの授与も行われた。(取材・岸田智)
映画『蜩ノ記(ひぐらしのき)』は10月4日より全国公開