猿マスク相手よりマシ!ゲイリー・オールドマン、スーツ姿の“猿”との共演を語る!
SF映画の金字塔『猿の惑星』シリーズ最新作『猿の惑星:新世紀(ライジング)』に出演しているゲイリー・オールドマンが、大ヒット中の本作について語った。前作から10年後のサンフランシスコを舞台に、進化した猿たちと人間との戦いを描くアクション大作。ゲイリーは、生き残った人間たちのリーダー的存在であるドレイファスを好演している。
実力派として、『ハリー・ポッター』や『ダークナイト』シリーズなどさまざまな映画に引っ張りだこのゲイリー。今作に惹(ひ)かれたのには2つの理由があったという。「脚本を読む前から、マット・リーヴスが監督ということに興味を持ったんだ。彼には才能があると思っていたからね。それに、あの『猿の惑星』シリーズに関われるのもすてきだと思った。『猿の惑星』は、僕の子供時代の一部だったんだ。9歳のときにオリジナルを観て、大好きになった。とてもリアルな作品に思えたんだ」。
そのゲイリーが「コミュニティーのリーダーに任命されている感じ」と分析するドレイファスは、最愛の家族を奪った猿に対する憎悪から戦いに導かれていく。劇中では、彼が自分の子供たちの写真を見て涙するシーンもあり、ゲイリーは「彼はとても機知に富んだキャラクターだ。なぜなら昔、警官として働いていたから。そういう人たちは人々を組織化する技術を持っているし、危険な状況下においても素晴らしい仕事ができる」とコメント。今作で、「(人間たちの)活動の最前線にいる男を演じることができて、とても楽しかった」とも語った。
本作では、パフォーマンスキャプチャーをロケ現場で多用した猿たちの描写にも目を見張る。ゲイリーはかつて、ジム・キャリーと共演した『Disney'sクリスマス・キャロル』でモーションキャプチャーを経験したことがあり、「あのときはもっと大変だった。1,000個ものマーカーを顔にペイントしないといけなかったからね。今回の撮影ではカメラが付いた奇妙なヘルメットをかぶったりするけど、一旦乗り越えたら、気にならずに演技に集中できる」とのこと。猿のシーザーを演じたアンディ・サーキスについても「ただヘンな服を着ているだけだよ。ひどい猿のマスクを着けたりしているよりはずっといい」と語った。
彼のような名優が出ることで、一層リアリティーを増した今作。猿と人間が、お互いの大切なものを守るために繰り広げる壮大な戦いを、存分に楽しみたい。(吉川優子)
映画『猿の惑星:新世紀(ライジング)』は全国公開中