映画史に残るコスチュームが集結!「ハリウッド・コスチューム」展が開催!
映画史に残る過去100年の人気作品で使用された衣装を展示する「ハリウッド・コスチューム」のお披露目会が現地時間9月29日、米ロサンゼルスで開催された。この展示会は、映画芸術科学アカデミーと英国ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館の提携で開催されるもので、150点以上の衣装がきらびやかにディスプレイされている。
会場には、名作『オズの魔法使』で実際に使用された赤い靴、映画『スター・ウォーズ』のハン・ソロやダースベイダーの衣装といった定番物から、映画『ドラキュラ』でアカデミー賞衣装デザイン賞を受賞した故・石岡瑛子さん制作のコスチューム、近年のアイアンマンやバットマンといったスーパーヒーローたちのスーツ、さらにエリザベス女王を扱った数々の映画で使用された豪華なドレスなどがそろっている。
この展示の特色は、衣装を着させたマネキンの大部分の顔が、スクリーンになっていること。そこに映し出されるのは、展示されている衣装を身に着けた俳優の劇中シーンの顔。ほんの1~2秒、微妙に動いたりまばたきしたりする映像がループするもので、角度によっては、まるで本当にコスチュームを着けた俳優がその場にいるような、不思議な気分を味わうことができる。
またクエンティン・タランティーノ、マーティン・スコセッシ、ティム・バートンといった人気監督のコーナーも用意されており、ここでは大きなデザインテーブルに設置されたスクリーンに映し出された監督たちが、映画とコスチュームの関係について語っている。暗い展示会場の中で見ると、机を隔てて監督たちが自分に語り掛けているような錯覚に陥る仕掛けで、映画ファンにはたまらない催しとなっている。
「ハリウッド・コスチューム」はロサンゼルスのウィルシャー・メイ・カンパニー・ビルディングにて、10月2日から2015年3月2日の間、有料一般公開される。(取材・文:明美・トスト / Akemi Tosto)