木村文乃、監督に恨み節?「あのシーンはどうなったんでしょう」
4日、映画『太陽の坐る場所』の初日舞台あいさつが有楽町スバル座で行われ、水川あさみ、木村文乃、森カンナ、矢崎仁司監督が出席。寒かったという一年前の撮影を和気あいあいと振り返った。
本作は、思春期の自分を胸に秘めたまま大人になった高校時代の同級生たちが織り成す人間模様を描いたヒューマンドラマ。撮影は一年前の冬に行われ、とにかく寒かったといい、木村がまず大半がお蔵入りになってしまったという初日の撮影シーンを振り返って、「ポスター撮影だけという話だったのに、監督のインスピレーションで動画も撮ることになって、あのシーンはどうなったんでしょう。衣装が薄くて、とにかく寒かったんですけど」と監督を前にチクリ。
続けて水川が「口がガタガタ震えてしゃべれなくなった」と現場を振り返ると、森も「わたしがたぶん一番寒かった」と割って入り、「雨のシーンだったり、お墓参りのシーンだったり、口から白い息が出るので監督からは(息を消すために)氷を食べろとまで言われて。口の中まで冷やさないといけないのかって思いながら撮影していました」と驚きの撮影エピソードを披露。会場が笑いに包まれる中も監督は「あれは本当にいいシーンになった」と森をなだめるしかできなかった。
また、この日は客席のほとんどを男性客が占めたが、劇中、うそを重ねる主人公の同級生を演じる森は会場を見渡し、「女の人って面倒くさいなって思われたかもしれないですね。なんかこの映画を観終わった後、女の人って切ない生き物だなって。男の人から見たらどうでもいいことにとらわれていたりね」と意味深発言。
水川と木村は初共演を振り返って、水川が「真っ白で何色にも染まらない強さがあるんだけど、女らしくてかれんな一面もある」と木村を評せば、木村も「普段からすごく明るい方だなと思っていたんですけど、本当に太陽みたいな方だなって思いました」と水川の印象に明かしていた。(取材・文:名鹿祥史)
映画『太陽の坐る場所』は有楽町スバル座ほかで公開中