女性初のハリウッド・スタジオの社長になったシェリー・ランシングの伝記本が始動!
女性初のハリウッド・スタジオの社長となったシェリー・ランシングの伝記本を、The Hollywood Reporterの編集責任者スティーヴン・ギャロウェイが執筆することになったと同サイトが報じている。
シェリー・ランシングは、1970年代に女優の道を志し、数作の映画に出演したものの、自身の演技力に満足できなかったことで、MGMのスクリプト・リーダー(脚本を読んで映画の上映価値を評価する人)となった。彼女の下、映画『チャイナ・シンドローム』『クレイマー、クレイマー』などの脚本が選択され成功を収める。その後、1980年に35歳の若さで20世紀フォックスの社長に就任し、さらに製作パートナー、スタンリー・R・ジャッフと共に自身の製作会社ジャッフ/ランシング・プロダクションを設立。映画『危険な情事』などの作品を他社であったパラマウントの下で成功させ、1992年にはパラマウントの社長に就任する。彼女が2004年に退任するまでの12年間で、映画『フォレスト・ガンプ/一期一会』、『ブレイブハート』などパラマウント史上最も興行的に成功を収めた10作品のうち、6作品が彼女の在職時に製作され、3作がアカデミー賞作品賞を獲得している。パラマウントの社長を退任後は、がんのリサーチ機関などのサポートをしている。
ちなみに、映画『エクソシスト』、『フレンチ・コネクション』のウィリアム・フリードキン監督は、彼女の夫である。同伝記本は2016年にクラウン・アーキタイプによって出版される予定だ。 (細木信宏/Nobuhiro Hosoki)