ソフトバンク、『パシフィック・リム』レジェンダリーと提携
ソフトバンクとアメリカの制作・配給会社レジェンダリー・エンターテインメントが3日、戦略的なパートナーシップを結ぶと合同で発表した。ソフトバンクはレジェンダリーに2億5,000万ドル(約250億円・1ドル100円計算)を出資し、合弁会社も設立する。
レジェンダリーが手掛けた映画『GODZILLA ゴジラ』フォトギャラリー
レジェンダリーは、『ダークナイト』3部作や『パシフィック・リム』『GODZILLA ゴジラ』などの製作で知られる映画部門の「レジェンダリー・ピクチャーズ」、テレビ番組やデジタル部門の「レジェンダリー・テレビジョン・アンド・デジタル・メディア」、コミックス部門の「レジェンダリー・コミックス」から成る制作・配給会社。今回発表された合弁会社は、日々拡大している中国・インド市場をターゲットにしたもので、レジェンダリーが保有するコンテンツをさまざまなモバイルプラットフォームで展開することになる。
ソフトバンクのバイスチェアマンおよびSoftBank Internet and Media, Inc.(SIMI)のCEOであるニケシュ・アローラは、出資理由について「われわれSIMIの目標は、ソフトバンクの持つ世界的なプラットフォーム、インターネットおよびメディア分野のパートナーを活用し、クリエイターたちのデジタル戦略を加速させ、海外展開を拡大させることです。レジェンダリーはすでに有力なコンテンツプロバイダーであり、このたびの出資について大変うれしく思います」と説明。アローラはレジェンダリーの取締役に任命される予定だ。
レジェンダリーのチェアマンでCEOのトーマス・タルは「われわれは、SIMIにとって初のビジネスパートナーとなり、レジェンダリーの新たな成長を目指し協業していくことを大変うれしく思います」と今回の提携を歓迎している。
アメリカ国内ではレジェンダリーは2013年、8年に及ぶワーナー・ブラザースとの契約を終え、新たにNBCユニバーサルと5年の契約を結んでいる。ソフトバンクは先日、米ドリームワークス アニメーションに買収交渉を持ち掛けていると報じられたばかりだった。(編集部・市川遥)