男ウケする海ドラの条件はエロス&アクション!?
22日、アクションドラマ「ストライクバック<ファースト・シーズン> コンプリート・ボックス」がリリースされる。成人男性向けのマッチョ路線を前面に押し出し、すでにアメリカではシーズン4の放送も決定している同作の魅力を分析してみた。
「24-TWENTY FOUR-」や「プリズン・ブレイク」などを筆頭に、いわゆるタフガイを主人公にした男性好みの海外ドラマは少なくない。だが、大抵の作品は夫婦愛や家族愛をテーマに含んだり、単なる脇役以上の重要な役割を演じる女性キャラを登場させたり、主人公が女性受けするイケメンだったりと、何かしら成人男性以外の幅広い視聴者層に訴求する見どころを兼ね備えている。
一方、性格こそ正反対ながらどちらもタフでマッチョな男2人を主人公にした「ストライクバック」は、基本的には「マイアミ・バイス」や「刑事スタスキー&ハッチ」を彷彿(ほうふつ)させるバディ物。上司や同僚といった役どころで女性キャラも登場するものの、あくまでもサブキャラもしくは色添えの域を出るものではなく、二人の暑苦しいくらいに固い友情ときずなを軸に人間ドラマが展開していく。
さらに、対テロ戦争の最前線を描くシリアスなストーリーを彩るのは、猛烈にハードなバイオレンスと体育会系ノリのエロスだ。鍛え抜かれた肉体を駆使した壮絶スタント、機関銃や爆弾などの武器を手に敵陣へと殴り込んでいく激しいバトル、そして戦場でのストレスを発散させるかのような美女たちとのラブシーン。『007』のジェームズ・ボンドも真っ青の突き抜けた肉食ぶりはすがすがしいくらいだ。
不良な元軍人ダミアン役のサリヴァン・ステイプルトン、優等生軍人マイケル役のフィリップ・ウィンチェスター、好対照な主演俳優2人はどちらも男前だが、その硬派な面構えは同性から好感を持たれるタイプかもしれない。
こうして見ると、これだけ徹底して男性向け路線を貫いたアクションドラマは珍しいともいえよう。とはいえ、世の多くの男性が草食系寄りになったといわれる昨今、タフガイを画(え)に描いたような主人公たちのむせ返るような男くささと筋骨隆々の肉体美に、かえってハマってしまう女子も少なくないかも!? (なかざわひでゆき)
「ストライクバック<ファースト・シーズン>」DVD コンプリート・ボックス(税抜き:9,400円)は10月22日リリース(レンタル同時開始)