デヴィッド・フィンチャー監督、『ゴーン・ガール』でオープニングの最高記録を更新!
全米ボックスオフィス考
先週末(10月3日~10月5日)の全米ボックスオフィスランキングが発表され、デヴィッド・フィンチャー監督の最新作『ゴーン・ガール』が興行収入3,751万3,109ドル(約37億5,131万900円)で首位デビューを飾った。(数字はBox Office Mojo調べ、1ドル100円計算)
不可解な事実が次々と明らかに……映画『ゴーン・ガール』予告編
『ゴーン・ガール』は、アメリカで600万冊以上を売り上げたギリアン・フリンのベストセラー小説を原作にしたスリラー映画。幸せな結婚生活を送っていたニック(ベン・アフレック)とエイミー(ロザムンド・パイク)だったが、エイミーが失踪したことにより、妻殺しの嫌疑がニックに掛けられることになる。ベン主演作でオープニング週末興収が30億円を超えたのは『デアデビル』(2003)以来11年ぶり。さらにフィンチャー監督の作品としては、これまでトップのオープニング週末興行成績を収めていた2002年の『パニック・ルーム』(3,005万6,751ドル・約30億567万5,100円)を抜き、最高記録を更新した。
『死霊館』に登場した呪われた人形をテーマにした『アナベル(原題)/ Annabelle』は、1位に迫る勢いで3,713万4,255ドル(約37億1,342万5,500円)を稼ぎ出したが、惜しくも2位。しかし、『アナベル(原題)』は製作費650万ドル(約6億5,000万円)のため、この週末だけですでに黒字。『ゴーン・ガール』の製作費6,100万ドル(約61億円)と比べるとそのコストパフォーマンスの良さは明らかだ。続いて3位となったのは公開2週目のデンゼル・ワシントン主演のアクション映画『イコライザー』(1,875万375ドル・18億7,503万7,500円)。
そのほか初登場で10位以内に入ったのは、聖書の予言をモチーフにしたニコラス・ケイジ主演のアクションスリラー『レフト・ビハインド(原題) / Left Behind』が630万147ドル(約6億3,001万4,700円)で6位にランクイン。ワーナー・ブラザースや20世紀フォックスなど大手配給会社による作品が並ぶ中、独立系配給会社フリースタイル・リリーシングが配給を担当している作品としては、なかなかの健闘を見せている。
今週公開の作品は、ドラキュラのモデルとなった15世紀の実在の人物をモデルにしたルーク・エヴァンス主演の『ドラキュラZERO』、スティーヴ・カレルやジェニファー・ガーナーが出演するコメディー作品『アレクサンダー・アンド・ザ・テリブル・ホリブル・ノー・グッド・ベリー・バッド・デイ(原題) / Alexander and the Terrible, Horrible, No Good, Very Bad Day』など。(編集部・井本早紀)
10月3日~10月5日の全米ボックスオフィスランキングは以下の通り。()は先週の順位。
1(初)『ゴーン・ガール』
2(初)『アナベル(原題)/ Annabelle』
3(1)『イコライザー』
4(3)『ザ・ボックストロールズ(原題) / The Boxtrolls』
5(2)『ザ・メイズ・ランナー(原題) / The Maze Runner』
6(初)『レフト・ビハインド(原題) / Left Behind』
7(4)『ディス・イズ・ホエア・アイ・リーブ・ユー(原題) / This is Where I Leave You』
8(5)『ドルフィン・テイル 2(原題) / Dolphin Tale 2』
9(8)『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』
10(6)『ノー・グッド・ディード(原題) / No Good Deed』